そうした動きによりインターネットインフラに負荷がかかっている状況を受け、YouTubeは全世界でビデオ画質を標準にデフォルト設定した。
・480pで再生
これより前に、YouTubeは欧州当局からの要請でまずは欧州や英国での画質を標準に設定していた。しかし24日、この標準画質デフォルトをグローバルで実施すると発表した。言わずもがな、全世界で通信量が増えているためだ。
標準画質設定では、これまで1080pあるいは720pで閲覧できていたものでも、480pで再生されるようになる。ただし、マニュアルで変更はできる。
・欧州以外でも外出規制
イタリアやスペインをはじめ、感染拡大がかなり深刻な欧州ではインターネットインフラに負荷をかけないよう、YouTube以外にもNetflixやAmazon、Appleもストリーミングの画質を落としている。
ただ、欧州外の患者数もうなぎ上りで、多くの国や地域で外出規制が増えている現状を鑑みると、今回のYouTubeの判断は必然といえる。追随するサービスも出てきそうだ。
現代では世界津々浦々までインターネットが行き渡り、あらゆるデバイスから情報収集やビデオ閲覧ができるのが当たり前になりつつある。
新型コロナ危機で仕事や教育、情報収集でのネット使用という需要が激増している一方で、家に籠もらざるを得ない人にとってはビデオストリーミングやビデオチャットが唯一の気晴らしになっている。
インターネットインフラがダウンしないよう、プロバイダーだけでなくインターネットを使用するユーザーにも節度が求められそうだ。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/120070
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi