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A12ZはA12Xの名前を変えただけ、GPUコアはもともと8コア?

A12 Die Shot
 
新型iPad Proに搭載されたA12Zは、A12Xと比較してGPUコア数を7コアから8コアに「1コア」増やしたものと報じられてきましたが、正確には、「無効になっていた1コアを有効にした」もののようです。

A13Xの開発計画はもともと無かった可能性

A12ZA12Xをベースに、GPUコア数を1コア増やして8コアにしたものではなく、無効にされていた1コアを有効にしたことで、もとからあった8コア全てが利用可能になったものだと、Notebookcheckが報じています。
 
その理由として「2020年後半にA14Xをリリースまでの短期間だけのために新たにA13Xを開発する必要がなくなるから」と考えのが合理性が高いとNotebookcheckは記しています。

A12XのGPUコア数を検証

Notebookcheckはマイクロプロセッサの構造分析の専門家であるTechInsightsに、A12ZとA12Xの違いを確認するための、A12XのGPUコア数の検証を依頼しました。その結果、TechInsightsは下記の分析結果をNotebookcheckに返答しました。

A12Xが8基のGPUコアを備えていることを確認しました。A12Zについても解析を行い、A12Xとの違いを確認する予定です。
 
TechInsights シニア・テクノロジー・フェロー
ユウゾウ・フクザキ

特別な手法ではない

Notebookcheckは「物理コアを無効にしておき、高いSKUにて有効化することは珍しいことではありません。NVIDIA Titan RTXでは4,608基のCUDAコアがすべて有効になっていますが、同じTU102 GPUコアであるRTX 2080 Tiでは、4,352基のCUDAコアしか有効にしていませんでした」と具体例を用いて説明しています。

A14Xの開発に注力か

A12XからA12Zへの変更において、無効化していた1コアを有効にすることでパフォーマンスを向上させたのは、便宜的なものではなくAppleがもともと計画していたもので、その分の開発リソースを5G iPad Proに搭載されると噂されているA14Xに注力しているのではないかと、Notebookcheckは報じています。
 
 
Source:Notebookcheck
Photo:TechInsights
(FT729)

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