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なぜルーロは次世代ロボット掃除機へと進化できたのか?

今まで諦めていた掃除前のひと手間を減らし、よりスムーズに動き回る。
そんな次世代ルーロが誕生した背景には、ロボット専門家集団の存在があった。

先端のロボット技術が凝縮

ルーロが新たな世代へと進化したのには、2018年に発表したコンセプトモデルの存在が欠かせなかった。fuRo(千葉工業大学未来ロボット技術研究センター)と共同開発したこのモデルは、レーザーSLAMとアクティブリフトのベース技術を搭載。そこからパナソニックが開発を重ねて今年のMC-RSF1000誕生に至ったわけだが、fuRoの古田貴之所長は、この進化は必然だと考えていたようだ。

「私たちは『先端のロボット技術を家庭に届けたい。ロボット掃除機には先端技術が入る伸び代がある』と思ってました。例えば、今までのロボット掃除機は、時間をかけて地図を作っていましたが、先端の自動操縦技術を応用することで、一瞬にしてその部屋の地図が作れるようになるのです」

また、室内にある障害物への対応にも疑問を抱いていた。

「今までのロボット掃除機は障害物があると、ぶつかって止まったり回避したりすることが多かった。しかし、私たちロボット開発者からすれば、本体を持ち上げて乗り越えればいいだけのことなんです」

MC-RSF1000は、このアイデアを従来のサイズ感や機能を損なわずに再現。古田所長は「重要なのはロボット技術で人々が幸せになれるか」と語る。メーカーが蓄積してきた技術だけでなく、外部のプロフェッショナルのアイデアも取り入れる。こうした柔軟な開発体制が、我々の生活をより快適にしてくれるロボットを生み出したのだ。

 

瞬時に間取りを認識する
レーザーSLAM※2

360°を見渡して、間取りや家具の位置を瞬時に把握するレーザーセンサーを新たに搭載。1秒間に約10回転し、半径8m先まで検知※3することで、部屋の形状や自己位置を高精度に把握する。

Aさんのお宅の場合
実際の間取りとルーロが作成したマップの一致率※6

従来のカメラセンサー搭載モデル(左)が走行できなかった場所(黒い部分)が、新モデル(右)では減少。より正確な地図も作れるようになった。

 

段差を見極めて乗り越える
アクティブリフト

前方に絨毯など厚みのあるものを見つけると、本体前部をリフトアップ。最大2.5㎝※4までの段差を乗り越える。ラグに引っかかることもなく、低い敷居も越えられる。

フロントに搭載した3Dセンサーが、素早く段差を検知。車輪がせり出して、本体前部が大きく持ち上がる仕組みだ。

※2 SLAM(スラム)技術…Simultaneous Localization and Mapping (自己位置推定と地図作成を同時に行う技術)
※3 環境や障害物の配置・色・素材により検知しない場合があります。
※4 床面や材質、形状によって乗り越えられない場合があります。
※6 パナソニック調べ。この間取りで掃除を完遂した際に作成したマップで比較した結果。新製品MC-RSF1000とカメラセンサー搭載の従来品MC-RS810との比較。マップの一致率は間取りや家具の配置によって異なります。

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