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コスパ最強な最新スイス製ウォッチ6選【コスパ最強モノ】

【特集】コスパ最強モノ

GoodsPressの人気特集『安くて良いモノ特集』が今年もやってきました! しかし、ホンモノを求める我々は “安物” には興味ナシ! 知りたいのは「本当にそれ使えんの?」ってところ。安いからと買ってはみたものの、「ちょっと高くても、やっぱりアッチにすべきだったな」なんて経験、誰しもあるはず。ということで、「コスパに優れるモノ」を徹底調査。最先端の技術が搭載された家電や10年使えるカバンなど、長い目で見ると結局オトクだった、と思ってもらえる“ホンモノ”を識者のコメントとともに紹介。今回は「スイス製ウォッチ」を紹介。

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輸入時計の世界では、4~5年前までは 「30万円オーバー」が常識でした。ところが今は 「20万円以下」でも、スタンダード、スポーツウォッチで、歴史あるスイスの名門ブランドの自信作が手に入ります!

 

選んでくれた人
時計&モノ ジャーナリスト 渋谷ヤスヒトさん
1995年から現在まで、25年以上もスイス&ドイツ&日本の世界の時計工房取材を続ける時計ジャーナリスト&編集者。本誌、本誌時計別冊の元・副編集長で、世界の時計産業の景気動 向や内部事情にも詳しい

 

■特に狙い目はスイス名門の定番とスポーツモデル

「時計の世界では、コスパ最強といえば国産時計と決まっていました。でも4〜5年前から、スイス時計でもこれまでになかった、ビックリするような “価格破壊” が起きました。 今、ブランドバリューも考えると、コスパがいちばん高いのは、スイスの名門ブランドの腕時計。それも機械式のモデルです」

こう断言するのは、元GoodsPress時計担当で、ベテラン時計ジャーナリストとして時計専門誌、ビジネス誌、Webに時計記事を寄稿する渋谷さん。

「この価格破壊が起きた原因は2つあります。ひとつは2014年に“世界的な時計ブーム” が一段落したこと。もうひとつが、スイスの名門ブランドの時計ファクトリーに最新鋭のマシンが導入されて、生産コストが劇的に下がったこと。そこで、これまで『スイス時計は高いからムリ』と思っている人たちにも買ってもらえるように、高機能・高品質なのに税込みでもアンダー20万円か、20万円をチョイ超えのモデルが続々登場しました」

20万円以下でも、その機能や品質は、4〜5年前の50万円クラスに匹敵すると渋谷さんはいう。

「20万円以下のスイス時計でいちばんの狙い目は、シンプル系のスタンダードウォッチとスポーツウォッチ。どのブランドのモデルも、コスパの高さは掟破り。どれも“文句なしの逸品”揃いです」

 

■スタンダードウォッチ

時・分・秒を3つの針で表示する3針タイプの腕時計は、ビジネススーツにぴったりで、毎日使うデイリーウォッチとして最高の1本。機能的にはシンプルだが、ディテールにブランドの個性が際立つ。だから選ぶならディテールに注目を!

1. 1950年代テイストが魅力!伝説の傑作モデルの限定・完全復刻版

RADO
「ゴールデンホース オートマティック 1957 リミテッド エディション」(19万8000円 世界限定1957本)

セラミックなど新素材を使った未来的なデザインの腕時計で知られる、スイスの名門ラドー。でもその原点は、王道を行くクラシックな3針スタンダードウォッチ。これは日本でも昔、大人気だった名作「ゴールデンホース」の1957年初代モデルの完全復刻版。ブラック&レッドのグラデーション文字盤の6時位置に輝くゴールデンホース(タツノオトシゴ)や、12時にある回転する「錨」マークも、名門伝統のディテール。だが時を刻む機械式ムーブメントは約80時間ロングリザーブの最新型。ケース径37.0mm、自動巻き、SSケース

 

2. 日本男性の腕にベストフィット。ストラップとの交換もワンタッチで

MAURICE LACROIX
「アイコンオートマティック 39mm」(19万8000円)

モーリス・ラクロアは、1975年に世界で時計ビジネスを展開するスイスの商社が創立したオリジナルの時計ブランド。ケース、そして現在ではムーブメントまで自社で開発・製造する実力派。時計のプロの間でも評価が高い。この3針モデルは、その実力がディテールからも伺える1本。「クル・ド・パリ」と呼ばれる古典的な模様の文字盤やケースの美しい仕上がり。しかもストラップは最先端の、ワンタッチで確実に交換可能なタイプ。そしてケースサイズも日本人男性の腕にベストフィットする。ケース径39mm、自動巻き、SSケース

 

3. クラシックでエレガントなトノー型レトロな雰囲気がたまらない!

TISSOT
「ティソヘリテージ・ポルト」(12万6500円)

ティソは1853年創業、スイスで最も知名度が高く、世界でもナンバー 5に入る生産本数を誇るビッグブランド。魅力的なモデルを手頃な価格で提供し、母国スイスを始め世界中の人たちに愛されてきた。このモデルは1919年、アール・デコ時代に生まれた伝説的なトノー型モデルの復刻版。秒表示が独立したスモールセコンドスタイルの文字盤で、名称の「ポルト」で作られるポートワインのように、円熟したクラシックなデザインは、着けるだけで腕元に優雅な雰囲気をプラスしてくれる。ケース径42.45× 31.1mm。手巻き。SSケース

 

■スポーツウォッチ

スイス製で「20万円台」では、機械式クロノグラフで自信を持っておすすめできるものは残念ながら見当たらない。だが、本格ダイバーズや3針モデルなら、高額なモデルと変わらない飽きのこないデザインで長く愛用できるモデルがある。

 

4. 200m本格ダイバーズ。しかもチタンケースで着け心地軽快!

MIDO
「オーシャンスター M026.430.47.061.00」(13万900円)

ミドーは1918年創立と、一昨年100周年を迎えたスイスの老舗ブランド。日本でも1960年代から防水スポーツウォッチとして人気だったが、しばらく日本では販売されていなかった。数十年ぶりに再上陸を果たした今は、スポーティなデザインに加えて、他の老舗スイスブランドとはケタ違いのコスパが自慢。このダイバーズも20気圧(200m防水)で、しかも約80時間パワーリザーブの最新型ムーブメントを搭載しながら、何と10万円代前半という驚きの価格を実現している。ケース径42.5mm、自動巻き、チタンケース

 

5. セラミックベセルで30気圧防水。ミリタリーテイストもうれしい1本

LONGINES
「ハイドロコンクエスト」(20万9000円)

現代体操界の伝説、内村航平選手をアンバサダーに迎えて時計のエレガンスを追求するスイス屈指の名門ブランドは、飽きのこない定番スタイルと価格をはるかに超えたスペックが魅力。NATOストラップでミリタリーテイストも楽しめるこのダイバーズは、この価格で何と30気圧(300m)防水で、しかも硬くて傷が付きにくいセラミックベゼルを搭載。マリンスポーツから週末のカジュアルスタイル、さらに落ち着いたグリーン文字盤のおかげで、ス ーツスタイルにも意外にフィットする。ケース径41mm、自動巻き、SSケース

 

6. クォーツなので10万円!しかも豊富な付属品で楽しみいっぱい

VICTORINOX SWISS ARMY
「I.N.O.X.プロフェッショナルダイバー」(10万1200円)

ビクトリノックスのツールナイフは時計と並び、スイスを代表する魅力的なアイテム。腕時計もナイフに通じるタフでユニークな機能、デザインが特徴。このダイバーズは20気圧(200m)防水の本格機能に加えて、パラコード(もともとは軍用パラシュート用に作られた高耐久性ロープ)を使ったストラップを採用。その上、交換用のダイバーズストラップや、「バンパー」と名付けられた時計の文字盤にスッポリかぶせる透明樹脂のレンズ付き保護カバーも標準で付属する。しかもクォーツなので価格もぐっとお手頃だ。ケース径45mm。SSケース

 

>> 【特集】コスパ最強モノ

※2020年3月6日発売「GoodsPress」4月号掲載記事をもとに構成しています

 

(取材・文/吉岡豪)

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