LINE株式会社とエムスリー株式会社の合弁会社であるLINEヘルスケア株式会社は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2020年2月よりオンライン健康相談サービス「LINEヘルスケア(β版)」を無償で提供してきた。
同ウイルスが猛威を振るうなか、2月の同サービスにおけるオンライン健康相談件数は前月比40倍に達し(半数以上が同ウイルスに関しての相談)、3月末にかけてはさらに急増。そこで同社は、医療機関の往訪による感染拡大のリスク軽減やクラスター発生の対策として同サービスを活用してもらうべく、4月以降も無償提供を継続すると決定した。
まずは、自宅で健康相談!
このたび、同ウイルス感染拡大に伴い相談件数増加や認知向上という結果となったことと、外出自粛要請が出されるなど、いまだ収束の目処が立たない事態を受け、医療機関の往訪による感染拡大のリスク軽減とクラスター発生を防ぐために4月以降も「LINEヘルスケア」を無償で提供すると決定(無償期間の終了日は未定)。
なお、対応は年中無休で、対応診療科は内科・小児科・産婦人科・整形外科・皮膚科・耳鼻咽喉科となっており、相談は「オンライン診療の適切な実施に関する指針」の遠隔健康医療相談(医師)の範囲で実施される。
3割強の認知度
同社は、LINEが保有する8,200万人のユーザーベースと、「m3.com」における28万人以上の医師会員および16万人以上の薬剤師会員基盤、さらにエムスリーグループの医療に特化した知見やノウハウを活かし、いつでも医師とつながれる同サービスを開始(2019年12月にAndroid、2020年1月にiOS)。
そして2020年2月にLINEが厚生労働省の要請を受けて開設した「新型コロナウイルス感染症情報 厚生労働省」LINE公式アカウントと連携し、「スマホでお医者さん相談」の項目から同サービスを無料で提供している。
また、3月に経済産業省が開設した、遠隔で効率的に医療者が相談に対応する「健康相談窓口」の支援事業に採択され、3月11日より同サービスの無償提供を開始。
同社が3月25日・26日に実施した日本全国の15歳~59歳の男女を対象としたアンケート調査では、「オンラインで医師へ健康相談が出 来るサービスを知っている・聞いたことはありますか? 」という質問に対し「はい」という回答が34.2%となり、オンライン健康相談に関する意識が高まりつつあることを示した。
同ウイルス感染の疑いであっても、全く別の病気やケガであっても、病院へ行くことで感染リスクがあるとなると、素人の判断で行動に移すより、一度医師に相談するほうが安心かもしれない。
- Original:https://techable.jp/archives/120597
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口