株式会社groovesのマレーシア法人Grooves Sdn.Bhd.(Grooves KL)は、2020年3月30日~4月13日の期間で国際的オンラインハッカソンイベント「Coronavirus Hack」を開催中。
同イベントは、世界トップクラスのデータサイエンティストがメンターとなり、参加者であるソフトウェア開発者やデータサイエンティストをサポートしつつ、新型コロナウイルスの防止・予測・抑制などを可能にする新しいソリューションの開発を目指すというものだ。
2週間で新ソリューションを開発せよ!
メンターとなるのは、Cher Han Lau博士(Corona Tracker開発者)や、Googleの機械学習専門家 Ralph Vincent Regalado氏など、世界各国のトップレベルのデータサイエンティスト。参加者はメンターからの助言を受けながら、世界の協賛スポンサーから提供されるビッグデータを活用し、同ウイルスの防止・予測・抑制分野および創薬分野において2週間での新しいプロダクト開発(ウェブまたはモバイルベース)を目指す。
2020年4月1日時点で世界20カ国274名(メンター・ジャッジを含む)のソフトウェア開発者・データサイエンティストの登録があり、すでに累計45以上のチームが始動しているという。
なお、同イベントはマイクロソフト、AWSなどのスポンサーや、「AI Geeks」などの世界のデータサイエンティスト関連のコミュニティからの協力を得ており、最高4,000米ドル以上の賞品と、さらなるアイデアのためのアクセラレータプログラムへの優先的参画権が提供されるとのことだ。
国境を越えて……
昨今の同ウイルス感染拡大に伴い、Grooves KLが拠点を置くマレーシアでは、東南アジアで初めてロックダウンが実行された。外出制限のなかで「新しい働き方」を模索していた同社は、今後世界全体が物理的に分断される事態になっても、インターネットを活用して人と人がつながり、協力し、直面する問題に立ち向かう「きっかけ」が必要であると考え、同イベントを企画したという。
同イベントを通じて、人々が国境を越え、全世界の問題である新型コロナウイルスに立ち向かうきっかけとなり、ひいては新型コロナウイルス対策の一助となることを目指しているとのことだ。
同社はミッションとして「より良い未来への『きっかけ』を提供する」という言葉を掲げている。このたびのイベント主催はまさに、このミッションを体現しているかのようだ。
- Original:https://techable.jp/archives/120714
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口