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Virgin Orbitが大分空港にアジア初のスペースポートを整備へ

Virgin Orbit(ヴァージン・オービット)は現在、新型コロナウイルス(COVID-19)と対峙する医療従事者をサポートするために人工呼吸器の製造に注力しているが、それとは別に小型衛星の打ち上げ事業を支えるインフラの構築にも取り組んでいる。そして同社は新たに大分県と提携し、水平発射ロケットの母機を離着陸させるためのスペースポートを整備すると発表した。

同社はANAホールディングスとスペースポートジャパンの協力を得て、アジア初となる発射場として大分空港を想定しており、早ければ2022年には同空港からのミッションを開始する予定だという。

大分空港での計画が実現するまでには、地元自治体との連携による技術調査や候補地の利用に関する可能性を判断するための調査など、いくつかのステップを踏まなければならない。大分にはすでに東芝や新日鉄、キヤノン、ソニー、ダイハツなど多くの企業の施設があるが、宇宙産業への進出は初めてで同県は今後も同分野へと注力したいとしている。

「日本で初めてとなる水平離着陸型のスペースポートの整備に期待している。そして、小型衛星を使って地球規模の問題を解決している勇敢なテクノロジー企業と協力できることを、光栄に思う」と、大分県の広瀬知事はプレスリリースで述べている。「ヴァージン・オービットとのコラボレーションを皮切りに、大分県での宇宙産業の集積を促進していきたいと考えている」。

同社は今年中に軌道への小型衛星輸送の初の実証ミッションを準備しているが、その取り組みをさまざまな方法で世界中に拡大しようとしている。同社は、英国市場向けにコーンウォールのスペースポートからの打ち上げサービス計画を発表し、グアムでの拠点の設置も検討している。

同社が採用している水平打ち上げモデルは、従来の空港のインフラやプロセスを活用してずっと簡単に発射場を設置できることを意味し、これにより小型衛星の打ち上げサービスを検討している国に対して、基本的にはオンデマンドでの打ち上げ能力を提供できる。これは大きなセールスポイントであり、大分との提携によってアジア初の同社のスペースポートが開設されることは、日本にとっても大きな利益につながる。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

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