3月18日に発表された新型iPad Proに、UWB(超広帯域)に対応するU1チップが埋め込まれているとの噂がありましたが、Appleの事情に詳しい著名ブロガーは「U1チップは搭載されていない」という結論に達したと述べました。
チップの搭載を示す証拠が何ら見つからない
著名ブロガーのジョン・グルーバー氏は、自身のApple関連ブログ「Daring Fireball」で、新型iPad ProのU1チップ搭載可能性についてきっぱりと否定する内容を投稿しました。
グルーバー氏は、次の3点を新型iPad ProにU1チップが搭載されていない可能性が高い理由として挙げています。
- 端末が向いている方向を認識できるAirDropの新機能が新型iPad Proで使用できないこと
- プレスリリースでチップについて触れられていなかったこと
- iFixitの分解でチップが見つからなかったこと
またグルーバー氏は、米メディア9to5Macの3月18日のiOS13.4のGMから新型iPad ProのU1チップ搭載が明らかになったとの報道を「根拠が薄い」として一蹴しています。
同氏は結論として、「新型iPad ProにはU1チップは搭載されていない」と述べ、ブログ記事を締めくくっています。
U1チップはiPhone11シリーズに搭載
AppleはU1チップを「リビングルームほどの空間で機能するGPSのよう」と表現しており、同チップを使用すると、AirDropを使って誰かとファイルを共有するときに自分のiPhoneを相手のiPhoneに向けるだけで、その人たちをリストの最初に表示することができます。
iPhone11シリーズ搭載のU1チップは、Appleが近く発表すると噂されている紛失防止タグ「AirTag」に使用されるのではないかと期待されています。
Source:Daring Fireball via AppleInsider
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-281996/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania