アメリカのジョージワシントン大学病院が、患者の肺を3DCGで再現し、VR見ることができるシミュレーション映像を公開した。
色分けされた肺の様子で症状を確認
同動画は、ジョージワシントン大学病院で胸部外科手術を担当する医師が公開したもので、コロナウィルスに感染した59歳の男性患者の肺の様子をVR動画として見ることができる。
このシミュレーション動画内では、健康な肺組織は青色、ウイルスに感染し炎症を起こした肺組織は黄色で示されており、コロナウィルスに感染すると、肺全体がダメージを受けてしまう様子を一目で確認することができる。
ダメージを受けたとされる黄色い部分は1カ所にとどまらず、両方の肺を覆うように進行していく様子を映像で見ることができるため、感染後にどのように過程で肺がダメージを受けていくかが手にとるようにわかるはずだ。
危険性を訴える効果に期待
同病院によると、コロナウィルスにに感染した患者の約20%が症状を発症。一部の患者の症状は深刻化し、最終的に呼吸には機械的補助が必要になる可能性があるという。
メディアの報道では、深刻な症状の発症は高齢者に多いと言われているが、若者の患者が増えるにつれてそのリスクは若者にもあるとわかってきた。今回公開されたVR動画はコロナウィルスの危険性を訴え、より理解を深める意味でも効果を持つと考えられている。
同VR動画に限らず、コロナウィルスが猛威を振るうこの状況下では、VRはすでに多岐に渡って導入が進んでいる。例えば、医療向けのトレーニングや、カンファレンス、またオンライン授業等が事例として挙げられるが、今後も様々な場面でVRのメリットを生かした活用事例が増加していくことが予想される。
- Original:https://techable.jp/archives/121092
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:kawaguchiasuka