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カメラが排便を観察してクラウドにアップ、 健康を管理するスマートトイレをスタンフォード大が開発

ついに便器までスマート化される時代になった。

近づくと蓋が自動的に開くというような単純なものではない。私たちの大切な健康管理に役立つスマートトイレを、米国スタンフォード大学が開発。その詳細が学術誌「Nature Biomedical Engineering」に発表された。

・カメラとセンサーで排便・排尿をチェック

「Precision Health Toilet(高精度健康トイレ)」と名付けられたそのトイレは、便器内に3つのカメラが配置されている。1つは排便時の肛門を撮影し、もう1つは便そのものの状態を撮影。最後の1つは排尿を撮影する。

また、排尿時には棒状のセンサーが自動的に繰り出され、尿の成分を分析するようになっている。

こうして集められた動画・画像・数値データーはクラウドに蓄積され、後に病気の発見や、医学的研究に役立てられる。このシステムで発見できる病気の例として、大腸がんや尿路に発生するがん、前立腺がん、過敏性腸症候群、腎臓障害などがあるそうだ。

・肛門のシワで個人認証

トイレは複数人で使用されることがあるので、データが誰のものかをはっきりさせておかなければならない。そのため、このスマートトイレでは2段階認証が採用されている。指紋と、肛門のシワによる認証だ。

指紋の識別は、水洗レバーに埋め込まれたセンサーが行う。肛門をチェックするのは、便器内の肛門観察用カメラ。それにしても、そのシワで個人識別などできるのだろうか……。開発グループの一人であるSeung-min Park教授は、個人のブログでこう言う。

有名な画家、サルバドール・ダリ(1904-1989)がすでに解明しているように、肛門には35本か37本のシワがあり、その形状は指紋と同じく一人ひとり違うのです。

このスマートトイレで、人の介入なしに、排便・排尿を長期モニタリングできるようになれば、個人の健康管理だけでなく、医学研究にも大いに役立つそうだ。

Stanford MEDICEN

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