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ZOOMやSkype、自宅テレカンがはかどるスマホスタンド

20インチ超の大きなディスプレイがあるならまだしも、10インチ台のノートPCの画面に多くのウィンドウを並べて使い切るのは難しい。ならばメッセンジャーやオンライン会議システムのアプリはスマホにまかせてしまおう。このノートPC対応ぅリップ型スタンドがあれば、問題は解決だ。

iPhoneはMacの外付けディスプレイになるが

現在、USB Type-Cケーブル1本で映像も電力もまかなえるモバイルディスプレイが人気です。サイズは13インチと15インチのものが多く、なかには4Kの解像度をもつモデルもあります。一般的なサイズのノートPCと合わせて使うと、ケーブル1本でデュアルディスプレイ環境が作れちゃう。作業用アプリのウィンドウをフルサイズで表示していても、必要なフォルダやその他のアプリのウィンドウを横に表示しておけるので、作業効率がグッとアップするんです。

同様のシステムは、実はタブレット&ノートPCでもできます。iPad&Macであれば、アップルが提供しているSidecarを使うことでiPadにMacの画面を表示することができるし、Androidタブレット&Windowsでもアプリを使うことでAndroidタブレットをセカンドディスプレイとして使えます。

ではiPhoneやAndroidスマホをセカンドディスプレイとしたらどうなるだろう? 実際に試してみるとなんだかビミョー。最近のスマホはディスプレイサイズが大きくなってきましたが、それでも6インチ前後の画面にPCのアプリの画面を映し出すのは、使いづらいという印象ばかりがつきまといます。スマホは手に取り、目の前にもってきて、触って見るためのデバイス。PCの画面と並ぶように置いてしまうと、画面が遠いと感じてしまうんですね。

仕事はPC。テレカンはスマホ。と役割分担

スマホをPCのセカンドディスプレイではなく、スマホとPCを同時に使いやすいようなセッティングにすると、自宅ワークが一気にはかどる。

ならば、とGoogleドキュメントにアクセスしたブラウザ、Slackのツリーは13インチのノートPCに表示させ、ディスプレイのベゼルにエレコムのスマートフォン用ディスプレイクリップスタンド(以下クリップスタンド)はさみ、そこに置いたスマホではZOOMやSkypeのアプリを起動して、原稿を書きながらでもテレカンできるようにしてみたのですが…。

これが大当たり。ジャックポットです。

文字入力=キーボードが必要なアプリはノートPCに集約させ、画面を見たり、喋りかけたりするアプリをスマホにまかせることで、これも効率が著しくアップする環境となりました。

会議の時間がきたら「ヘイSiri、ZOOM起動して」で準備が整うし、呼び出されたら(通知が来たら)画面に手を伸ばしてタップするだけで応答できます。

ノートPCのディスプレイ横にスマホを並べられる、スマートフォン用ディスプレイクリップスタンド(エレコム)。

キーになっているのがこのクリップスタンド。ノートPCの画面の角度とスマホの角度が一緒になるので、どっちの画面も見やすいし、スマホ側のカメラの角度もバッチリ。見切れることなく自分の顔を捉えてくれます。

稼働部は限られているが、パーツを分解して逆にはめ直すことで、ノートPCの右にも左にも装着できる。

いくつか、ほかのスマホ用スタンドも使ってみたのですが、微調整ができないものばかり。ハンズフリーテレカンをするために使うとストレスが溜まってしまうものばかりでした。

スマホのインカメラの画質は侮れない

クリップのピンチ力はそれなりにあるもの。ノートPCのディスプレイパネルに負荷をかけすぎないよう、ベゼル部分のみ挟むようにしよう。

近年、スマートフォンはカメラの性能・写真&動画の品質向上に力を入れてきました。これはメインカメラ(アウトカメラ)だけではなく、自撮りをするためのインカメラも同様です。よりキレイに、シャープに色鮮やかに撮れるよう進化してきました。

その最新の自撮りカメラをテレカンで使うと、これがノートPC内蔵カメラよりはるかにキレイで見やすいんですよコレが。メーカー標準のカメラアプリを使うわけではないので、AIを用いた露出・色補正などの機能は使えませんが、ノイズな少なくスッキリとしているし、ちょっと暗い場所でも明るく捉えてくれるから、「いつもより肌のトーン、よくない?」とお褒めの言葉をいただいちゃってうれし恥ずかしです。

現在、高画質なWEBカメラが売れまくっていて、高価転売されているような状況ですが、せっかくお手持ちのスマホのカメラがグレイトなクオリティなんですもの。使わなきゃ損というものですよ。そういえば、スマホ内蔵マイクの音質も数年前と比較するとかなり向上してきました。

残念ながらお化粧いらず、猫をまとわりつかせられる、なんならかわいい女の子に変身できるサポートアプリSnap CameraはPCでしか使えないんですけどね。でもグリーンバックとかじゃなくても背景を好きな写真・動画に差し替えられるバーチャル背景は利用できるので、スマホからのテレカンでも楽しさはバッチリです。

他にほしいものはなんといっても光

対応するスマホは6インチ級まで。iPhone 11 Pro(5.8インチ)は問題なく置くことができた。

スマホのインカメラの画質がいいといっても、暗すぎる場所ではやはりノイジーな顔を披露することになっちゃう。だから光はできるだけあったほうがいいなあ。しかも顔に光が当たるようにしないとならない。明るそうだからといって、照明器具の直下でテレカンをはじめてしまうと、影がはっきりでてしまって悪い意味でインパクトのある顔となってしまいます。

日中ならば、窓の横がベストですね。レースカーテン越しの光は拡散していて柔らかく、肌も優しげなトーンで彩ってくれます。夜間のタイミングでガチでいくなら、撮影用のLEDライト&ライトスタンドがあるとはかどりますよ。安価な製品ならスタンド込みで6000円くらいでゲットできますから。クリップライトやデスクライトが手元にあるなら、これらも活用したいところですね。

エレコム
スマートフォン用ディスプレイクリップスタンド P-DSCLPDBK
1290円

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