新型コロナウイルス症(COVID-19)拡散防止のため、在宅勤務をする人やオンライン授業を受ける学生が増えた結果、2020年第1四半期(1月〜3月)における欧州でのノートPCおよびタブレットの需要が、前年同期と比べ30%以上増えていることがわかりました。
在宅勤務と在宅学習でノートPC需要が急増
調査会社IDCによれば、こうした需要急増により、西欧の多くの小売店やディストリビューターのノートPC・タブレット在庫が尽きつつあります。
IDC EMEAのリサーチ・マネージャーであるマリニ・ポール氏によると、2020年第1四半期における中国サプライチェーンから欧州市場へのPC出荷台数は、新型コロナウイルスの影響による工場閉鎖で15〜20%減少しました。欧州市場へ輸入されるノートPCおよびタブレットの90%以上が中国で製造されているため、影響は甚大です。
中央ヨーロッパおよび東欧でも、都市封鎖の影響でノートPCやタブレットの需要が急増しています。消費者が自ら購入するだけでなく、企業が在宅勤務する従業員のために購入するケースが増えているためです。
物流の問題と国境封鎖で配送に遅れが発生
IDCは第2四半期(4月〜6月)について、中国での生産台数はほぼ平常の状態まで回復するものの、世界各地の物流が正常化していないのと欧州各国の国境封鎖により、配送にかなりの遅れが生じると見積もっています。
またPC産業全体としては、従事者の多くが自宅勤務が可能であるため、他の業界と比べてダメージが少ないと見ています。ただし第2四半期については、企業が支出削減のためオフィスで使用するPCの購入を控える可能性があることから、第1四半期並の需要が維持できるかどうかはわからないとも述べています。
Source:IDC
Photo:Pixabay
(lunatic)
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