普段は、Apple従業員の通勤に利用されているシャトルバスのドライバーには、コロナウイルスによるロックダウン中も、賃金が全額支払われています。
しかし、労働組合のTeamstersは、ほかのどのテック企業よりも、Appleと補償の合意を取りつけるのに苦労したと話しています。
Apple、ロックダウン中もシャトルバスのドライバーの賃金を支払い
サンフランシスコのベイエリアを運行するテク・シャトル・バスは、シリコンバレーで働く人たちにとって重要な交通手段です。メトロポリタン交通委員会の最新データによると、毎日1,000以上のシャトルバスがベイエリアを運行しています。
しかし、現在はシャトルバスの姿はどこにもありません。シャトルバスは運行を停止し、ドライバーの今後の先行きも見えない状況です。
米テック企業は、通常、ベイエリアで有名なバスサービスである、WeDriveUやHallconといった企業を通してドライバーと契約しています。
今のところ、ほとんどのテック企業は、4月までの運転手たちの賃金を100%支払うことに同意しています。
労働組合のTeamsters853代表のステイシー・マーフィー(Stacy Murphy)は、Business Insiderに、「わたし達が、同意を得るのに最も苦労したのはAppleだ」と語っています。
労働組合によると、Appleは、Hallconを通して、ベイエリアで契約しているドライバーの賃金を支払うことに同意しました。しかし、同社は、詳細を明らかにするのが、ほかの企業よりも、はるかに遅かったため一部のドライバーは賃金が補償されないことを恐れ、失業保険の申請を行いました。
組合は、先週の金曜日、Appleがドライバーが自宅待機していた期間の賃金の支払いを早めることに同意し、遅くとも5月4日までに支払うことに合意したと述べています。
Appleの広報担当者は、「この困難な時期に、清掃業者などの時間給労働者に賃金が支払われるよう、サプライヤーと協力している」と語りました。
一部の請負業者は、Appleが、彼らが従業員として扱われることを確認するまで、賃金は支払われないと最初に言われています。
Appleの対応は遅いかもしれませんが、Teslaのようにドライバーへの賃金の支払いを拒否しているメジャーなテック企業も存在しています。
テク・シャトル・バスの運行には反対者もおり、攻撃される事件が起こっています。先週、いくつかのバスは、何者かによって攻撃され、窓が破壊されました。
Appleのように会社の拠点が、クパチーノなど、ほかの場所にある場合でもシャトルバスは通勤に便利なため、多くのテック企業の労働者はサンフランシスコに住みます。それにより、家賃相場が高くなるため、以前、サンフランシスコの住民からシャトルバスについての不満の声もあがっていました。
Source:9to5Mac
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- Source:iPhone Mania
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