iPad Proの背面カメラ横に搭載されたLiDARスキャナは光の反射を計測して空間認識を迅速に行えるセンサーとしてARアプリなどへの応用が期待されています。しかし最新のiPad Proに搭載されたこのセンサーは写真アプリに対応していないことが判明しました。
現像時に威力を発揮
スマートフォンやタブレットに搭載されたデジタルカメラは撮影した写真をデジタル処理することで、より自然な画像の仕上がりを実現しています。この処理にLiDARスキャナから得られた空間認識情報を使えば、背景処理やメインとなる被写体の強調、光や影の処理などがより実物に近い形で可能になりそうです。
しかし先日発売された最新のiPad Proに搭載されているLiDARスキャナが写真アプリに対応していないことが判明しています。そのため撮影される写真の鮮明さなどは最新のハイエンドモデルであるiPhone 11 Proに及ばないとされます。
確かにiPadのカメラで多くの写真を撮影するユーザーは少ないでしょう。同時にiPhoneのカメラ性能に興味を持っているユーザーは多くいますが、iPadのカメラの完成度を製品購入の動機にするユーザーはそれほど多くなさそうです。こうした背景がiPadのカメラ機能がiPhoneのハイエンドモデルよりも抑えられている要因となっているのでしょう。
なお2020年秋に発売されるとされるiPhone12のハイエンドモデルにはLiDARスキャナが搭載されると予想されています。このスキャナがカメラと連動して写真撮影に使用されれば、これまで以上に自然な写真の撮影(現像)が可能となりそうで、iPhoneでさらに印象的な写真の撮影ができる用になると期待されています。
Source:AppleInsider
(KAZ)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-283601/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania