holoは、国内外のトップブランドのバッグをデザインしてきた谷口リョウタロウさんが創設した新ブランドです。
“もっと自由にソトアソビ”をテーマとしたholoは、アウトドアやキャンプで役立つ機能を持たせつつ、日常でも使いやすいデザインの製品がそろっています。
中でも注目は「ラガーバッグ」。ラグビーボール型のバッグで、サイズはS(5800円/税別)、M(7500円/税別)、L(8800円/税別)の3種類、カラーはペリカンオレンジとオリーブドラブの2色が用意されています。
ちょっとかわいいランチバッグのように見えますが、マウンテンバイカーである谷口さんならではのアイデアがそこかしこにちりばめられているんです。
■パラフィンはっ水加工の8号キャンバス生地
本体の表地は肉厚なコットンです。色はオリーブドラブとペリカンオレンジなんですが、この色こそラガーバッグを語る上で欠かせません。
某ペリカン印のトラックや自衛隊のトラックにも使用されていた8号キャンバスで、色もそのまま採用しているんですね。
トラックで使われていた素材なので、耐久性、耐候性ともに良好です。パラフィン樹脂によるはっ水加工を施しており、汚れにくいのもうれしいですね。オリーブドラブは自衛隊のトラックの幌と同じものです。
またハンドルやループなどそこかしこにレザーが採用されています。レザーはタンニンなめしのヌメ革で、国内タンナーより買い付けたそう。購入直後はほぼストレートなハンドルですが、長く使うといい感じにくったりすることでしょう。
ファスナーや底には視認性の高い2mmのロープが取り付けられています。アウトドア好きにはおなじみの、φ約2mmのロープ。底のロープはスプリングコードストッパーも付いています。遊び心が楽しいですね。
本体はコットンキャンバス製なので、サイズは多少の融通が効きます。それに、底のロープをゆるめると幅がわずかに広がってくれます。
■明かりのシェードにもなる!?
しかもこの「ラガーバッグ」、ただのランチバッグではなくさまざまな使い方ができます。
▼ランチバッグ&保冷バッグ
内側には保冷ライニングが貼られています。断熱材入りの本格派クーラーバッグほどではありませんが、それでもだんだんあたたかくなるこれからの季節、お弁当を保管するのには安心です。
容量の目安ですが、LはアラジンのアコーディオンコンテナL(φ173mm)がふたつ並んで入ります。
MはアコーディオンコンテナM(φ140mm)とハイドロフラスクの10ozタンブラーをいれると余裕あり。アコーディオンコンテナMは1つしかなかったので試せませんでしたが、片側に寄せるとちょうど半分くらい空間があきました。
Sはウィルドゥの弁当箱がぴったり入るサイズです。
▼トレイ
ファスナーをフルオープンにすると、フルーツやカトラリーをまとめるのにちょうどいいトレイになります。
底のスプリングコードストッパーをはずすだけ。ロープをなくさないようにしましょう。
正直、ボタンやバックルのほうが素早く展開できますが、このアナログ感が気持ちいいんです。
▼フードシェード
トレイをひっくり返すとフードシェードに早変わり!
ちょっと浮いている部分もありますが、フルーツやジュースなど甘い香りに誘われて飛んでくる虫には効果大。また、保冷ライニングが入っているので、紅茶や焼きたてパンにかけておくと保温効果が期待できます。
▼ライトシェード
保冷ライニングを利用してシェードとしても使えます。
100円ショップで購入したLEDライトを、内側のループに引っかけます。
ラガーバッグを吊り下げるとこの通り。シェードをつけるとほんのわずかですが光を集中できました。
スマホのライトのように直線的な光は、ラガーバッグに向けて照らして間接照明っぽくするとまぶしくありません。
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holoのモノ作りでは「1枚の布から立体を作り上げる」がひとつのコンセプトとなっており、パーツを減らすことで壊れにくく、強固な製品を目指しています。1枚の布だから、大きく開いてトレイのようにもライトシェードとしても使えるというわけなんです。
たかがバッグ、されどバッグ。バッグひとつでこんなにも使う者をワクワクさせてくれます。
>> RawLow Mountain Works(Instagram)
(取材・文/大森弘恵)
- Original:https://www.goodspress.jp/reports/288626/
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