ジョンズ・ホプキンズ大学のエンジニアが、3Dプリンターで人工呼吸器用スプリッターを開発していることを発表した。
・人工呼吸器不足に貢献
新型コロナウィルス感染症の重篤患者の多くは肺炎を発症するケースが多く、治療に人工呼吸器が必要になるため、世界的にも人工呼吸器不足に懸念の声が上がっている。感染者の増加に伴い人工呼吸器の不足は各国でのコロナウィルス対策の主要な問題のひとつだ。
そんな中でのアメリカのジョンズ・ホプキンズ大学の人工呼吸器用スプリッターの開発は、人工呼吸器不足の課題克服への救済策として注目を集めている。
・誰でもアクセス可能に
同人工呼吸器用スプリッターは、他のユーザーも使用できるようにオープンソースデザインの公開も進められており、研究チームは、「新型コロナウィルスのパンデミックの渦中においては、オープンソースのソルーションを活用して危機に対応することが重要。特に不足が深刻化している人工呼吸器については、スプリッターを使うことで複数の患者を治療することが可能になる」と説明しており、多くの患者の命を救える可能性のあるものだと強調。
また、同呼吸器のスプリッターには患者間の相互汚染を防止するために設計されたフィルターも追加されており、リスク軽減効果も高めることに成功しているという。
すでにプロットタイプの開発は済んでおり、テストを開始する予定とのこと。
新型コロナウイルスの感染者増加に伴い、すでに世界各国の大学や企業の有志により、さまざまな人工呼吸器の設計がオープンソースで公開が進められている。地理条件や医療現場のキャパシティによって高品質の医療にアクセスできない人々を中心に、同呼吸器スプリッターのオープンソースの公開は、世界中で役立てられていく可能性が高い。
- Original:https://techable.jp/archives/122076
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:kawaguchiasuka