焚き火が始まると自然と人が集まってきて、炎のゆらぎを眺めつつ非日常の時間を楽しむ。やっぱり焚き火はキャンプの醍醐味。
そんな焚き火の時にあると便利なのが難燃ウエアです。最近はさまざまなブランドが難燃シリーズを打ち出すほどの人気です。ナイロン系の素材が使われることが多いアウトドアウエアですが、ナイロンだと小さな火の粉でも穴が開いてしまいます。難燃ウエアはコットンを使うことで燃え広がりにくくし、お気に入りのウエアを火の粉から守ってくれるんです。
もちろん、難燃とはいえ完全に燃えないわけではないので注意を怠らないことも必要ですが、火の粉を気にせず焚き火を楽しみたい人にはやはりオススメしたいアイテムです。
1. 街でも使えそうなスノーピークの難燃ベスト
スノーピーク
「TAKIBI Vest」(3万7400円)
人気アウトドアブランド、スノーピーク。そしてアパレルラインの中でも注目なのが、難燃性と耐久性に優れたアラミド繊維を生地に使用した、焚火に使える「TAKIBIシリーズ」です。人気の「TAKIBI Vest」は、身頃とベルト部分にワンボタンで取り外しが可能なバックルを採用。さらに耐久撥水加工を施すことで撥水×難燃×耐久という高スペックなアウトドアベストへと進化しています。
Tシャツの上に羽織るだけでオシャレになるファッション性に加えて、大小さまざまなポケットは収納力あり。マットな質感とマルチポケットながらすっきりとしたデザインは街にもマッチし、手ぶらで外出だってできちゃいます。
背面には薪も入るくらいの大きいポケットが。縦にも大きい袋状になっているので、シェラフをたたんで収納することだって可能! 何も入れなければペタッとなるためこの上にアウターを羽織っても違和感ありません。サイドにはハンマーループも備えており、モノの置き場所に困りがちなキャンプに最適なベストです。
>> スノーピーク
2. ありそうでなかった袖がある難燃ポンチョ
grn outdoor
「HIASOBI CAMPER PONCHO」(1万7600円)
“難燃加工”と“撥水加工”を施したデニム生地を使用したアノラック型ポンチョ。身幅が大きめに作られていて、さらに斜めに走るフロントファスナーになっているため、プルオーバーながらも着脱しやすいデザインに。袖がしっかりとあるタイプなので、アウター感覚で着られる上に作業もしやすく、腕から冷気を取り入れない防寒性もあります。
さり気なく配した胸の飾りテープはギアループとして使えて、 カラビナなどを併用すればさまざまなアイテムを取り付け可能。また椅子に座ればパンツもすっぽり収まる着丈なので、フリースパンツなど火に弱い服も守ってくれます。
右サイドには料理や焚き火をしながらちょっと一杯なんて時に重宝するドリンクホルダーを装備。 反対側にはトングやグローブを引っ掛けるのに最適なハンマーループがあるなど、ユーザーファーストの多彩な機能はgrn outdoorの十八番。焚き火の際に1枚あるとうれしいアウターです。
>> grn outdoor
3. シンプルだけどハイスペックな難燃パーカー
モンベル
「フエゴパーカ Men's」( 1万2760円)
自己消火性に優れたモンベル独自の難燃性素材“フレアテクト”を使用。コットンの自然な風合いがあり、燃え広がりにくいという特長を持ったパーカーです。
ナチュラルな風合いに加えて適度なハリを持っているため、フードの立ち上がりもよく、すっきりとしたシルエット。さまざまなコーディネートに合わせやすいシンプルなデザインで、人を選ばないのもモンベルならでは。定番のフルジップに薄手の生地なので春から夏にかけても重宝するアイテムです。
背面のポケットは両サイドにファスナーが付いていて貫通するようになっているため、薪や折りたたんだチェアといった長いモノだって入れられます。グローブやタオルなどのかさばるけれど入れておく場所に困るモノを入れてもいいですね。フロントがすっきりとしたデザインなだけに、背中の大きいポケットはさりげなく便利です。
>> モンベル
4. 着心地、収納力、難燃性、3拍子揃ったオーバーオール
ザ ・ノース・フェイス
「ファイヤーフライオーバーオール」(2万9700円)
前身頃に難燃性の高い生地を使用。これは、炎が着くと微量のガスが燃焼部分の酸素を奪い、無酸素状態にして瞬時に消火する“FIRE RESISTANT”という特殊素材で、さらに炎が着いた部分はすぐに炭化するため、溶けた生地の液垂れによる火傷のリスクも低減してくれるという、焚き火に強いオーバーオールです。全体的に軽いのもうれしいポイントです。
胸には小物類を素早く収納できるポケットが配置され、道具をまとめて持っておけるのも特徴。着た瞬間に「これ良いかも!」と感じる着心地は一度試す価値あり。
ストラップの後ろ側は一部がゴムになっているため、腕周りが窮屈に感じることがなく、重いイメージのオーバーオールなのに軽やかに感じます。ペインターオーバーオールを元にしたデザインなのでハンマーループも付いていてペグハンマーやナイフなどをぶら下げることもできるのは、キャンプ時にはありがたいですね。
>> ザ ・ノース・フェイス
5. 伝統ブランドのレトロ感ある難燃ポンチョ
グリップスワニー
「FIREPROOF PONCHO」(1万5180円)
自己消火性のあるグリップスワニー独自の難燃素材“FIRESHIELD”で、万が一接炎しても溶融することなく炭化し接炎事故防止に。難燃生地として国内の検査機関の検査をクリアしている安心素材です。
胸には大型のフラップポケットを搭載し、スマホや財布など貴重品の収納も可能。アウトドアシーンで役立つポンチョは防水素材もいいけれど、コットン系の難燃素材はレトロ感がありキャンプシーンに馴染みます。
腕の裾部分にはボタンがついているため袖としての機能も果たしてくれます。これがないと全体がずれてしまったりヒラヒラしすぎて作業しずらかったりと、いろいろ不便になってしまいます。
フロントポケットのサイドにはファスナースペースもありグローブをさしておくことも可能。ボタンを外して広げれば、火の粉を飛ばしたくないものの上にかぶせるシート代わりとしても使えるなど、汎用性もキャンプシーンにおいてはありがたいポイントです。
>> グリップスワニー
■ブランケットも難燃だと使うシーンが広がる
グリップスワニー
「FIRE PROOF BLANKET 」(6490円)
表地はオリジナルの難燃素材、裏地はフリースでできたブランケット。焚き火端でひざ掛けとして使えば、パンツを火の粉から守ってくれます。また、焚き火用のブランケットバックルが付いており、腰に巻き付けたまま歩くことも可能。お気に入りのアウトドアチェアにかけて火の粉から守るなんて使い方もアリ。寒暖差の激しいアウトドアシーンにおいては一枚あるだけで快適に過ごせること間違いありません。
サイズ:W120×H100cm
※グラミチのパンツ/1万780円(インス TEL:0120-900-736)
取材・文/宇田川雄一
- Original:https://www.goodspress.jp/reports/290504/
- Source:&GP
- Author:&GP