米国のスタートアップTyto Careは、スマート検査キットとスマートフォンアプリを組み合わせて、耳鼻科・呼吸器科・アレルギー・インフルエンザ・風邪のオンライン診療を推進している。
新型コロナの診断にも応用が期待され、2020年4月には5000万ドルの資金を調達した。
検査キットで得た情報をスマホで医師へ送信
Tyto Careのスマート検査キットは、内科や耳鼻科で使われる機器が含まれる。カメラ付き体温計、聴診器、耳の検査器具、舌を押し下げる圧低器により、家庭でも医師が必要とする情報が取得できるよう支援するのだ。
検査キットで撮影した画像や取得したデータを医師に送信し、スマートフォンアプリからオンライン診療を実施する仕組みになっている。
検査キットは米国では300ドルで販売されている。また、私立の医療機関などを通して、英国、カナダ、スペイン、フランス、スイス、ロシア、イスラエル、タイ、ウルグアイにも販売が開始された。
新型コロナ関連AIベンチャーの成長株
Tyto Careの検査キット及びオンライン診療は、耳の感染症、アレルギー、咳や呼吸器系の疾患、インフルエンザ、熱や風邪の諸症状の診断に役立つ。
新型コロナウィルス感染症COVID-19の拡大により、オンライン診療への注目が高まる中、Tyto Careのような遠隔で診断支援できる仕組みはニーズが高まっている。
2012年に創業した同社は、2020年4月に5000万ドルの資金を調達し、米国の各都市・欧州・アジアへの展開が計画されている。また、人工知能を活用した診断サービスが商用化されれば、さらなる医療業界への貢献が見られるだろう。
- Original:https://techable.jp/archives/122363
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:佐藤隆之