Appleは今秋、4モデルの新しいiPhone(通称iPhone12)を発表すると予測されています。このiPhone12シリーズの価格を、ディスプレイに詳しいアナリストが推測しています。
iPhone12向けOLEDを中国BOEも供給か
Samsungの元ディスプレイ技術者で、現在はUBI Researchを率いるイ・チュンフン氏は韓国メディアThe Elecとの対談で、ディスプレイやその他の材料費の分析をもとに、iPhone12シリーズの価格を見積もっています。
新型コロナウイルスの影響で、iPhone向け有機EL(OLED)のサプライチェーンにも混乱が生じました。そのためiPhone12シリーズは、中国BOEが生産するOLEDディスプレイを採用する可能性が高まったとチュンフン氏は見ています。
BOEは以前より、iPhone向けにOLEDを供給する準備を進めており、今年2月にはOLED生産工場に新たな投資を行ったと報じられています。
5.4インチモデルは600ドル〜700ドル
iPhone12は、4モデル構成(5.4インチ、6.7インチ、6.1インチが2モデル)で、6.1インチの1モデルと6.7インチはハイエンドiPhone、もう1つの6.1インチモデルと5.4インチはローエンドの位置づけになると予想されています。
チュンフン氏はこのうちの5.4インチモデルについて、BOEが供給する、ライバル企業よりも安価なOLEDを搭載するため、価格は「600ドル〜700ドル程度(約64,500円〜75,300円)」になる、と予想しています。
ローエンドの6.1インチiPhoneについては、iPhone11の後継機種という位置づけではあるものの、液晶ではなくOLEDを搭載するため、750ドル程度(約80,600円)になるというのがチュンフン氏の予想です。
そしてハイエンドの2モデル、つまり6.1インチと6.7インチモデルは、今年のiPhone11 Pro/Pro Maxの後継機種になることから、それぞれ999ドル〜、1,099ドル〜(約107,400円〜、約118,100円〜)になる、と同氏は見ています。
5G対応モデルは高額となる可能性
米メディアBGRはチュンフン氏の予想について、iPhone12シリーズの全モデルが5G対応であるという点が抜け落ちていると指摘しています。というのも、Samsungが今年初めに発売した5G対応のGalaxy S20は、5G対応という機能のために若干高めに価格が設定されていたためです。チュンフン氏の予想の内容を見る限り、5Gの要素は含まれていないようです。
Source:The Elec via BGR
Photo:YouTube/EverythingApplePro
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-285308/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania