そうした事態に対応するべく、異業種のさまざまな企業が医療機器の生産に乗り出している。宇宙開発のVirgin Orbitもその1社で、23日手掛けてきた人工呼吸器が米食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可を得たと発表した。数日以内に最初の100台が米国内の病院に納入される。
・カリフォルニア当局が分配
今回Virgin Orbitが取得した認可も緊急使用が目的。この認可でもって医療機関に生産したばかりの人工呼吸器を納入することができるようになった。カリフォルニアに拠点を置く同社はまずは100台を同州の緊急医療サービス当局に搬入し、そこから必要とする病院に振り分けられる。
・週100台ペースで生産へ
カリフォルニア大学アーヴァイン校とテキサス大学オースティン校の専門家の指南を仰ぎながら「ブリッジ」という新しいタイプの人工呼吸器の製造だ。どう新しいかというと、簡単にいえば病院で通常使用される人工呼吸器の簡易版となっている。
ブリッジは症状が比較的軽めの患者の呼吸サポートに対応でき、こうした簡易版を活用することでフル装備の機器を重症患者に振り向けられる。同社によると、生産もさほど複雑ではないとのことで、今後は週100台ペースで生産できる見込みという。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/122571
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi