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あのMSRが作った本気の「ファミリーテント」はひとりでも楽々設営できるぞ

冒険者たちをサポートし続けて50余年。極地向け、ハイカー向けの軽量でタフなテントづくりに長けたブランドMSRが、この春、ついにバックカントリーの信頼性とフロントカントリーでの使い勝手を両立させたテント「ハビチュード」を発売しました。
サイズは4人用(6万8000円/税別)と6人用(8万2000円/税別)。

4人用はW241×D(インナーテント241+前室122)×H185cm、6人用ではW305×D(インナーテント305+前室122)×H195cmというゆったりサイズで、大人でも中で直立できるほど。

ファミリーキャンプ用のテントは、すでに市場にたくさん出回っています。MSRが作ったとはいえ、この「ハビチュード」は後発。いったいどんなテントなんでしょうか。

■6kg未満とやはり軽量

▲4人用の「ハビチュード4」。右がテント本体(インナーテント)で左がそれ以外

収納サイズは58×φ23cm、5.75kg。スタンダードな4〜5人用テントが10kg程度なので、明らかに軽量です。

本体(インナーテント)をまとめた袋と、それ以外の袋に分かれています。わざわざ本体を別の袋に入れなくても…と思いますが、コンパクトカーに荷物満載の場合はひとつひとつが小さいとすき間に押し込むことができるし、徒歩でキャンプサイトに向かうときは家族で装備を分け合うこともできます。

入っているのは、ペグ、ポール、フライシート、本体。左上にあるのは別売のフットプリント(7100円/税別)です。フロアは68Dタフタナイロンという薄手の生地なので、フットプリントを敷く方がフロアの保護と冷え対策ができて安心です。

 

■説明書を読まなくても10分で完成!

まずはフットプリントを敷き、その上にインナーテントを広げます。

ポールは中央付近にスイベルジョイントで接続されたハブ構造のポールが3組あり、最初に使うのは、ポールエンドが赤いポール。これをインナーテントの四隅のグロメットに差し込みます。ポールの先端が少し膨らんだ形なのでグロメットから抜けにくく、スムーズに作業が進みます。

四隅にグロメットを通したら、インナーテントを上部からフックで引っかけていきます。

次はポールエンドが黒くなったポール。これをテントのサイドに取り付けます。まず、地面側のグロメットに差し込みます。

インナーテントの出入り口側にはポーチライト(LEDライト)が付いていて、その脇にグロメットがあります。ポールの反対側はここに差し込みましょう。

片側のサイドポールを取り付けたら、もう反対側のポールも同様に取り付けます。

出入り口を確認してフライシートをかけます。あとは張り綱を張って、ペグで固定したら完成!

説明書なし、完成写真だけを頼りに組み立てましたが、それでも10分もかかりません。構造がわかれば5分程度で設営できるでしょう。

*  *  *

アメリカ生まれのテントらしく、サイドは短め。その分、通気性は良好です。雨が多い日本ですが、サイドから見えるのはフロアの生地で耐水圧10000mm、ポリウレタン&DWRコーティングが施されています。

唯一残念なのが、フライシートの後ろにファスナーが付いておらず、出入りが1カ所だということ。とはいえ、日本のキャンプ場は区画サイトが多く、サイトの後ろ側にもテントがズラリ。そう考えるとあえて後ろを開放する必要はないとも言えます。

お父さんひとりでも楽々設営で、さらにとっても軽い「ハビチュード」。さすがMSRといった実力派ファミリーテントです。

 

>> MSR

取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter

 

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