GMは米国時間4月29日、新型コロナウイルスのパンデミックを受けて、GMCブランドの全電動車Hummer(ハマー)の発表を延期することを明らかにした。
5月20日に予定されていたハマーEVのデビューは、新型コロナウイルス感染症の流行が原因で延期されることになった自動車関連のイベントとしては、ここ数カ月間で最新のものとなる。ジュネーブモーターショーも中止が決まり、キャデラックのLyriqの発表も延期されている。
GMは、発表のスケジュールは再検討するとしており、GMCハマーEVの開発作業自体は「順調で障害はない」と述べている。
同社は今年初め、ハマーを新たに電気自動車として復活させると発表していた。そしてそれ以降、この「スーパートラック」のビデオをティーザーとしていくつも公開していた。中には、NBAのスター選手であるLeBron James(レブロン・ジェームズ)氏を主役に採用し、「Quiet Revolution」(静かな革命)と題された、スーパーボール用のハマーの30秒間の広告映像もあった。
GMはまだ、この車の基本価格を発表していないが、いくつかの仕様は公開していた。それによると、1000馬力相当のパワーを持ち、3秒で静止状態から60mph(時速約96.5km)まで加速する。またトルクは、1万1500フィート(約1590kgm)を備えている。
ハマーEVは、ミシガン州にあるDetroit-Hamtramck(デトロイト・ハムトラック)工場で生産される予定だ。GMは以前、同組立工場に22億ドル(約2345億円)を投資する計画を発表していた。そこで、全電動トラックやSUV、および子会社のCruiseが発表した自動運転車を生産するためだ。その際にGMは、さらに8億ドル(約853億円)を、サプライヤーの設備や、新たな電動トラックの発売に関連したプロジェクトのために投資する予定だと明かしていた。
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(翻訳:Fumihiko Shibata)