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OPPO Reno A実機レビュー:「いろいろと余裕のスマホ」は背中で語る

中国のスマートフォンメーカーであるOPPOが発売する「OPPO Reno A」。機種名は「リノ・エー」と発音し、その発音と同じ名前の指原莉乃さんが出演するCMでご存じの方も多いだろう。

このOPPO、以前は「知る人ぞ知るメーカー」という印象だったが、最近では格安SIM(MVNO)各社によって端末が取り扱われるようになり、前述のCMとあわせて日本でも知名度が高まりつつある。

今回のOPPO Reno Aは、公式サイトでは「いろいろと余裕のスマホ。」というキャッチコピーとともに紹介されている。その言葉通り、ミッドレンジクラスのスマートフォンとして、バランスの良さが魅力的な一台になっていた。

UIを含めて優れたデザイン性

カラーリングはブラックとブルーの2種類。今回は、吸い込まれるような青色が印象的なブルーをレビューする。

名前こそ「ブルー」となっているが、光の当たり具合によってはグリーンのような色味にも変化する。シンプルなブランドロゴと、光沢があってキラキラと反射する加工がスタイリッシュだ。背面の美しさは、数あるスマートフォンの中でも随一といえるのではないだろうか。

ディスプレイサイズは6.4インチで、ティアドロップ(水滴)型のノッチを採用。

91%と高めの画面占有率で、迫力ある映像を楽しむことができる。発色も美しく、動画やゲームなどのさまざまな用途で活躍してくれそうだ。

セキュリティ面では、指紋認証センサーをディスプレイ内に搭載。認証スピードも良好で、端末のロック解除にストレスを感じるようなことはなかった。

OSとして、OPPOが開発するColor OSを採用。

ミニマルなデザインが素晴らしく、全体的なルックスはiPhoneのiOSに近い印象も受ける。手持ちのiPhone 6と並べて写真を撮ってみたが、シンプルな見た目が共通していた。

純正アプリケーションのデザインも非常に美しい。試しに「天気」アプリや「時計」アプリを開いてみたが、余計な装飾がなく洗練されている印象だ。

多機能ながらコンパクト

背面にはデュアルカメラを搭載。レンズが横に2つ並んだカメラ部分はコンパクトで、存在感はやや控えめ。

最近のスマートフォンはカメラの大型化が進んでおり、取り回しに神経を使うこともあるのが正直なところ。その点、コンパクトなカメラを備えたOPPO Reno Aは、「気軽に扱える」という点がプラスポイントだ。

最大画素数は約1,600万画素となっており、通常モードに加えてパノラマやポートレート撮影にも対応する。

実際に何枚か写真を撮ってみたが、スマートフォンのカメラとしては十分なクオリティといえるだろう。


また、おサイフケータイに対応している点も見逃せない。

キャッシュレス化が加速する最近では、この機能が活躍するシーンも非常に多くなりそうだ。

プロセッサーは、Qualcomm社のSnapdragon 710を採用。際立った処理性能というわけではないものの、日常的な使用であれば問題なくこなせる。レビュー中も、操作にストレスを感じるような場面はなかった。

バランスの取れた性能に加え、本体重量が約169.5gと軽いこともOPPO Reno Aのセールスポイント。片手で持つこともそれほど苦にならない重さで、大画面と携帯性を両立している。

実機に触れてみての感想

一通り操作をしてみて、冒頭で紹介した「いろいろと余裕のスマホ。」というキャッチコピーにも納得できた。必要なスペックを過不足なく備えており、万人受けする一台という印象だ。スタイリッシュな本体背面の加工を含めてデザインも美しく、所有欲を満たしてくれる。

手頃な価格が魅力のミッドレンジスマートフォンとして、今後も多くの支持を集めることは間違いないだろう。

(文・早川あさひ)

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