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マニアック好きならアリでしょ!日本で「ロシア車」に乗ってみない!?

どれだけ便利でも、人と同じクルマに乗るのはどうも抵抗があるという人は少なからずいるもの。国産車だと余程の旧車でもない限り、同じクルマとすれ違うことは日常茶飯事だし、輸入車だって東京だとスーパーカーですら同じモデルにすれ違うほど。

でも世の中にはまだまだあるのです。日本でまずお目にかからないクルマが! それがロシアのブランド、ラーダとUAZが作っているモデルたち。

どちらのブランドもイマドキのクルマを作っているのですが、一方で数十年前から変わらぬデザインのモデルも作り続けているユニークな一面があります。そして、それらのモデルは並行輸入などで日本に入れているショップがあり、今でも新車を手に入れることが可能!

現代のクルマに比べるとお世辞にも乗り心地が快適とは言えないでしょう。でも唯一無二の存在感は、好きな人にはたまらないはずです!

 

■ラーダ ニーヴァ4×4

正式名称はラーダ4×4。でもクルマに詳しい人なら“ラーダニーヴァ”という名称に馴染みがあるはず。

ラーダはロシア最大の自動車メーカーであるアフトヴァースが展開するブランド。ラーダニーヴァはまだソ連だった1977年にデビューし、デザインが大きく変わることなく今なお新車が作り続けられています。

2020年1月にはロシアで、改良されたラーダ4×4がデビュー。主に快適性の向上が図られたと本国のプレスリリースには書かれています。

バリエーションは3ドアと5ドアがあり、3ドアのサイズは3640×1680×1640mmでホイールベースが2200mm、5ドアは4240×1680×1640mmでホイールベースが2700mmに。これを見て分かる通り、いわゆる5ナンバーサイズに収まるコンパクトSUVで、感覚的にはダイハツロッキーと同じくらいのサイズです。最低地上高は200mm確保されています。

搭載されるエンジンは1690ccの直4で、最高出力は61kW(83ps)、最大トルクは129N・m。トランスミッションは5MTで、駆動方式はフルタイム4WDのみの設定です。

クロスオーバーSUVが全盛の中、シンプルで無骨なデザイン希少な存在。しかもよくみると愛らしい雰囲気も持ち合わせています。

 

■ワズ 2206

ワズ(UAZ)は1941年に設立された自動車メーカー。元々ソビエト軍の軍用車両を製造していました。

2206はワズの中でクラシックと呼ばれており、デビューはなんと1958年! そのスタイルから“パン”というニックネームがついています。

ワズの中でも商用車に分類されていて、トラック、バン、ルートバン、オフロード仕様などが用意されています。

日本ではバンタイプを輸入しているショップが存在します。ボディサイズは4363×1940×2064mmとかなり大きめ。一方でホイールベースは2300mmと、軽自動車よりも短いのが特徴です。搭載されるのは2693ccのガソリンエンジンで、最高出力は82.5kW(112.2ps)、最大トルクは198N・mとなっています。駆動方式はパートタイム式の4WDになります。

剥き出しのドアヒンジや給油口、丸目と内部が覗ける網目グリルのファニーなスタイルが印象的ですが、元々軍用車を製造していたワズだけに、ミリタリーな雰囲気に仕立てるのも似合います。架装できるか確認できていませんが、キッチンカーにしても似合いそうですね。

 

■ワズ ハンター

1971年3月にソ連の自動車産業省からワズに軍用モデルの生産命令が出されます。そして1972年12月に完成したのがUAZ-469です。(出典:プレスリリース)

ハンターはそのUAZ-469の流れを汲むモデルで、シャシーを始め、多くの部分にUAZ469で鍛え上げた堅牢性が継承されています。

ボディサイズは4050×1775×1950mmで、ホイールベースは2380mmとずんぐりしたスタイル。最小回転半径は6.5mと、かなり大きいのが特徴です。燃料タンクは35Lで、2個備えているのが軍用車を系譜に持つモデルらしいですね。リアゲートは上下分割式になっています。

搭載されるのは2693ccの直4ガソリンエンジンで、最高出力は99kW(134.6ps)、最大トルクは217N・mに。トランスミッションは5MTで、駆動方式はパートタイム式4WDです。

ヒンジが剥き出しの外観だけでなく、インパネをはじめとするインテリアもクラシックな雰囲気。オンロードでの乗り心地は最新のクロスオーバーSUVに比べると劣るでしょうが、それも含めて“味”として楽しみたいモデルです。

 

文/高橋 満<ブリッジマン>

高橋 満|求人誌、中古車雑誌の編集部を経て、1999年からフリーの編集者/ライターとして活動。自動車、音楽、アウトドアなどジャンルを問わず執筆。人物インタビューも得意としている。コンテンツ制作会社「ブリッジマン」の代表として、さまざまな企業のPRも担当。

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