Appleが、主要サプライヤーに対して生産拠点を中国から東南アジアに移すようもとめているようだ、と台湾メディアDigiTimesが報じています。部品の製造が中国に集中している状態を解消し、リスクを分散させる目的とみられます。
iPhoneの筐体製造企業、中国の工場売却も検討
iPhoneなどの筐体を供給する主要サプライヤーのCatcher Technologyが、生産拠点を中国から東南アジアに移転する計画を進めている、とサプライチェーンの動向に詳しい台湾メディアDigiTimesが業界関係者から得た情報として報じています。
Catcher Technologyは現在、製品の大半を中国で製造していますが、Appleからの要求により中国にある生産拠点を売却して東南アジアに移転することも検討している模様です。
しかし、携帯電話業界は中国市場への依存度が高く、サプライヤーの大半はApple以外のメーカーとも取引があるため、脱中国の動きがどのように進むか、
新型コロナウイルスで打撃を受けた中国の生産拠点
AppleはiPhoneなどに使う主要部品を複数のサプライヤーに分散して発注することで、リスク管理とコスト削減を実現していると言われています。
しかし、サプライヤーの多くは生産拠点を中国に構えているため、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、部品の供給や、製品の組み立てが滞り、Appleは2月の時点で業績が予測を下回ると発表せざるを得ませんでした。
中国は以前と比べて人件費が上昇したほか、経済成長も頭打ちとなっていることもあり、Apple最大のサプライヤーであるFoxconnなどは、東南アジアやインドへの進出を進めています。
Source:DigiTimes
Photo:Apple
(hato)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania