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MITが開発するCRISPRベースのコロナ検出テストが唾液サンプルにも対応!

新型コロナとの共存が強いられるニューノーマルにおいては、感染検査を日常的に行うようなシステムが必要。そのために正確で扱いやすい検査キットの普及が求められている。

このような条件を満たすPCR検査や抗体検査の開発が競われているなか、MITやハーバード大などからなる研究チームは、別のアプローチをとっている。研究チームは、CRISPRベースの検査システム「SHERLOCK」をもとに、「STOP(SHERLOCK Testing in One Pot)Covid」と呼ばれる検出テストを開発した。

唾液サンプルでも検査できる

MITが開発のSHERLOCKは、CRISPR技術によりターゲットとなる遺伝子を切断してその反応を検出するもの。ガンやさまざまなウイルスの検査に転用でき、新型コロナ対応は1月より進められている。

FDAによる承認はまだだがプロトコルは公開されていて、すでに初期バージョンがタイの病院で活用されたりしているようだ。

STOPプラットフォームにもとづく新しいバージョンでは、鼻咽頭スワブのほか、唾液サンプルでの検証も成功している。

感度97%、特異度100%

STOPCovidでは、サンプル中のターゲットの増幅に特殊な試薬を用いる。PCR検査のように複雑で、テスト結果に影響を与えてしまいかねない工程がなく、専門的な機器もトレーニングも必要ないため、家庭や職場でも扱いやすいという。

サンプルに少量のウイルスが含まれていれば検出可能で、結果が出るまでの時間も1時間と短い。鼻咽頭スワブによる検証では、感度(陽性検出精度)が97%、特異度(陰性検出精度)が100%となっており、一般的なPCR検査と比較して精度が高いといえる。

WebサイトSTOPCovid.scienceにプロトコルやデータが公開されていて、有効性が証明されれば妊娠検査薬と同じように扱える可能性もあるだろう。

参照元:SHERLOCK-based one-step test provides rapid and sensitive Covid-19 detection/ MIT News

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