ミニLEDディスプレイを搭載したApple製品は2021年まで発売されない、との予測を、著名アナリストのミンチー・クオ氏が発表しました。同氏は以前、2020年内の発売を予測していましたが、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で予測を変更しています。
2020年中との予測を修正
Appleに関する精度の高い予測で知られるTF Securitiesのアナリスト、ミンチー・クオ氏は、Appleは2020年中にミニLEDディスプレイを搭載した6種類の製品が発売される、との予測を3月に発表していました。
クオ氏は当時、ミニLEDディスプレイ搭載製品の発売時期について、新型コロナウイルスの影響は少ないと予測していましたが、現地時間5月7日に投資家に提供したメモで、予測を変更しています。
更新されたクオ氏の予測は、以下のとおりです。
- 2020年第3四半期(7月〜9月)に、ミニLEDのサプライヤーであるEpistarや、チップメーカーのFitTechが、LED用チップの製造を本格化する。
- 2020年第4四半期(10月〜12月)に、パネルや端末の組み立てが本格化。ただし、端末の組み立ては、2021年第1四半期(1月〜3月)にずれ込む可能性がある。
なお、GF Securitiesのアナリスト、ジェフ・プー氏も、ミニLEDディスプレイを搭載したApple製品の発売が2021年にずれ込むとの予測を4月中旬に発表しています。
長期的成長が見込まれるミニLEDディスプレイ搭載製品
ミニLEDディスプレイは、現在のLEDよりも高精細で、将来のディスプレイ技術として期待されるマイクロLEDよりも製造コストが抑えられることから、次世代ディスプレイとしての普及が期待されています。
クオ氏は、ミニLEDディスプレイを搭載する製品として、12.9インチiPad Pro、10.2インチiPad、7.9インチiPad mini、27インチiMac Pro、16インチMacBook Pro、14.1インチMacBook Proを挙げています。
ミニLEDディスプレイ搭載製品の発売が遅れることについてクオ氏は、短期的にはマイナス材料だが悲観する必要はない、と投資家に向けてコメントしています。
Appleは向こう5年間にわたり、ミニLEDディスプレイを搭載製品を増やす方針であり、長期的には成長が見込まれる、というのがクオ氏の予測です。
クオ氏は、ミニLEDディスプレイを搭載したApple製品の出荷台数は、2021年には対前年比300%、2022年には対前年比225%と急激な成長が続くだろう、と述べています。
Source:AppleInsider
Photo:Apple
(hato)
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