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新型コロナ対策でLyftが客とドライバーにマスク着用を求める安全ルールを導入

車の中は「密」というのは誰もが認めるところだろう。普段なら何でもないことだが、新型コロナウイルスが猛威をふるういま、タクシーや配車サービスでは利用する客もサービスを提供するドライバーもリスクを負う。

そこで配車サービス大手のLyftは、乗客、ドライバー双方に車内でマスクを着用することなどを求める健康・安全のための新ルールを導入すると発表した。

宣誓しなければ利用不可

今後数週間かけて、アプリに「個人健康証明」機能を導入する。この証明では、「車内ではマスクを着用するか、顔を覆う」「新型コロナウイルスに罹患しているとき、または罹患が疑われるとき、あるいは関連する症状を有しているときは乗車・運転しない」などの項目が表示される。

アプリを利用するには、客もドライバーもそうした項目にチェックマークを入れて「宣誓」しなければならず、宣誓しなければ利用不可となる。ただし、罰則があるわけではなく、あくまでも個人の衛生意識によるところが大きい。

経済再開を控えての措置

そのほかの宣誓項目としては「車内をきれいに保ち、頻繁に手指消毒する」「乗車中は、可能な時は窓を開け、車内空気の再循環を避ける」「客は助手席に乗車しない」などがある。

新型コロナ感染拡大により、Lyftがサービスを展開している北米では多くの自治体が会社や学校の閉鎖を命じ、住民に外出を控えるよう呼びかけている。いま少しずつ経済再開に向けた動きが出始めているが、それを受けての今回の安全ルール導入と思われる。

Lyftは新型コロナで乗車が75%ほど落ち込み、大打撃を受けている。今後感染ペースが落ち、外出禁止が解除されても、どれくらいサービス利用が戻るかは見通せない。

Lyft

(文・Mizoguchi)

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