今やナイキの代名詞となっているテクノロジー“AIR”。このAIRを初めて搭載したモデルとして語り継がれているのが、1978年に発売された「エア テイル ウィンド」です。ナイキ レトロランニングシューズの中でも、名作中の名作とも言われているモデルで、80年代にも後継モデルが次々と誕生しました。
その系譜の流れから、ハイテクスニーカーブーム終盤の1999年に発売されたのが「エア マックス テイルウィンド 4」ですが、ついに忠実に再現した復刻モデルが登場しました!
この何ともいえない、生物的というか、エイリアン!?(※褒め言葉です)のようなSFチックなルックスが印象的。1998年に発売された「エア マックス プラス」もそうですが、ハイテクブームが過ぎ去ろうとしていた時代に、シンプルなデザインへ寄せるでもなく、時代に媚びることもなく、ひたすらゴリゴリのハイテクデザインを押し出したこの「エア マックス テイルウィンド 4」は、ナイキのパンクな心意気を象徴する一足のようにも感じます(※筆者の主観です)。
■何かの生物を連想させるまでに進化!
アッパーはレザーと肉厚なファブリックによるコンビネーション。かなりボリューム感があり、丸みのあるシルエットに仕上げられています。
サイドにはソールとシューホールパーツを繋ぐように、あばら骨のようなラバーが設けられていて、ホールド力を高めています。
ソールにはMax Airテクノロジーを搭載し、軽量なクッショニングを実現。さらにアウトソールやミッドソールの中央に溝状のフレックスグルーブを設けて、足の動きに合わせた屈曲性を高めています。
足の動きや快適性を考慮して、全体的にアシンメトリーなデザインに。
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90年代終わりかけの空気感に媚びないナイキの攻めの姿勢が伝わる一足。登場してから20年となる2019年には、人気ブランド“シュプリーム”とのコラボで再び話題になったりと、まるで不死鳥のようなモデルです。ダッド人気の流れから多くの支持を得ていますが、当時を空気を知っているアラフォー世代にこそオススメしたい一足です!
ナイキ
「ナイキ エア マックス テイルウィンド 4」(1万7600円)
>> NIKE
取材・文/本間 新
本間 新|エディター/ライター。ファッションを中心にさまざまな雑誌やWEB媒体で活動。中でもスニーカーに特化し、年間400本以上ものスニーカー関連記事を制作している。アメ車やエアガンにも強い。Instagram
- Original:https://www.goodspress.jp/reports/295787/
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