Spotを商用化する発表して以来、Boston Dynamics(ボストン・ダイナミクス)は建設業からテレカンファレンスまで、さまざまな応用方法を公開した。2020年4月に同社は、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者を遠隔訪問するプラットフォームに興味を持っている地元の病院と提携すると発表した。
世界的なパンデミックが、この優れた技術を持つ4足歩行ロボットの驚くべきイノベーションに、拍車をかけていることがわかった。中でも意外なのは、シンガポールが4足歩行ロボットのSpotを使って公園をパトロールし、市民同士がソーシャルディスタンスを保つよう警告するために使用することだ。このパイロットプログラムは米国時間5月8日から開始され、オフピーク時の時間帯に2週間実施される。
シンガポールのビシャン・アンモキオ・パークでは、遠隔操作でロボットを操作(これもソーシャルディスタンスの一貫)し、2マイル(約3.2km)をパトロールする。そしてSpotからは、ソーシャルディスタンスを保つように促す録音メッセージが再生される。また、集会を監視するためのカメラも搭載されているが、政府は顔情報の追跡や個人情報の収集には使用しないと主張している。
リリースによると「Spotには安全センサーが搭載されており、ルート上の障害物や人を検知する」としている。「衝突を避けるために、1m以内にある物体や人物を検出するアルゴリズムが組み込まれている。テスト期間中、Spotには少なくとも1人の公園職員が同行する」。テストが順調なら、ロボットはピーク時にもパトロールをするようになる。
新型コロナウイルスのパンデミックがテクノロジーの世界にもたらす魅力的な波及効果の1つは、ロボット工学と自動化への関心の高まりだ。新型コロナウイルスがどのように業界の将来を形作るのかについては、TechCurnchのベンチャーキャピタル調査を参照してほしい。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)