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傘レンタル1日70円のアイカサがサービス刷新、Bluetoothによるロック解除を搭載し傘の番号ロック方式廃止へ

1日70円、1カ月最大420円で傘をレンタルできる「アイカサ」のサービスを展開するNature Innovation Groupは5月11日、傘、傘立て、アプリのアップデートを発表した。スマートフォンと連動する新しい傘立ての導入でレンタル時の手間が少なくなったほか、傘を開くときに毎回必要だったダイヤルロックの解除が不要になり、より借りやすく、使いやすくなった。

これまでのアイカサでは、傘立て(アイカサスポット)に設置されている傘を手に取って、傘に備わっているQRコードを読み取ることで、傘のダイヤルロックの番号がLINEで通知されるという流れで利用できた。しかこの方式では、誰でも自由に傘を取り出せるほか、アイカサ以外の傘をアイカサスポットに放置されるという問題があった。取り出しても傘のダイヤルロック解除が必要なので実際には使えないのだが、間違えて持ち去られるというケースも考えられた。

同社ではこれらの問題点を解決すべく、ロック機能を搭載した新しい傘立てを開発。専用の「アイカサ」アプリを傘立てにかざすことでBluetoothによるロック解除が可能になるほか、QRコードの読み取りでの解除にも対応する。あとは傘を取り出して使うだけ。傘自体にはロック機構はないので、これまでネックだった傘を開く度にロック解除という煩わしさがなくなる。


傘自体は、傘やレインウェアの製造を手掛けるサエラと協業。傘の骨が折れても交換して再利用可能な「リペアブル」な傘を開発した。破損しても修理して再利用できることで、資源の有効活用、環境負荷の軽減が可能になる。

今回の新しい傘立てと傘の導入に併せて、前述のように専用アプリが新たに登場する。従来はアイカサの公式LINEアカウントを友達登録することで、LINEのミニアプリ上で傘のレンタルや決済が可能だった。新しくリリースされる「アイカサ」アプリでもLINEのミニアプリと同様に、雨の通知や最寄りスポットのルート案内が可能なほか、複数の決済方法を選べる。新しい傘立てとはBluetooth通信によるロック解除機能が使える。今後はアプリの多言語対応なども進めていくという。

なお5月24日まで、これらの新プロダクトとアプリの導入のため首都圏でのアイカササービスを停止している。現在アイカサの傘を借りているユーザーは、5月25日以降に新しい傘立てに返却すればいい。もちろん休止期間中はレンタル料がかからない。

同社では今回の新プロダクトとサービスのローンチに併せて、Makuakeにてクラウドファンディングを実施している。2300円の出資(応援購入)の場合は「アイカサ年間利用パス」を受け取れる。そのほか年間利用パスと傘がセットになったプランもある。

アイカサは4月15日現在で、登録者数が9万人を超えており、アイカサスポットの数は850カ所に拡がっている。利用可能エリアは関東、福岡、岡山で、6月以降は関西エリアにも拡大する。現在は、新型コロナウイルスの完成拡大防止を受けた外出自粛要請で利用頻度は下がっているものの、梅雨のシーズンを迎える前に新プロダクトとサービスを導入して、使い捨て傘に終止符を打つ狙いだ。

新プロダクトとサービスについて同社代表の丸川照司氏による紹介ムービーも公開されている。

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