Appleが、次世代ディスプレイ技術と期待されるミニLEDとマイクロLEDディスプレイの工場を台湾に建設する計画の認可を地元当局から取得した、と報じられています。
2015年から台湾で研究開発を進めていたApple
Appleが、ミニLEDディスプレイとマイクロLEDディスプレイの工場について、地元当局から建設認可を取得した、と台湾メディア経済日報が報じています。
工場は、「台湾のシリコンバレー」と呼ばれる台湾北部の新竹近郊に2箇所が計画されており、建設費用は約100億台湾ドル(約360億円)と伝えられています。
Appleは、2015年に新竹近郊に極秘の施設を設置し、マイクロLEDディスプレイの研究開発を進めていると報じられていました。
日本・韓国のサプライヤーへの依存度引き下げが狙いか
新工場では、台湾に本拠地を置くLEDサプライヤーのEpistarや、フラットパネルメーカーのAU Optronicsなどと共同で製造が進められる計画です。
Appleの狙いとしては、日本や韓国のサプライヤーへの依存度を引き下げたい考えとみられます。
近い将来の中心はミニLEDディスプレイか
マイクロLEDは、iPhone11 Proなどに搭載されている有機EL(OLED)ディスプレイよりも明るく高精細な表示が可能なディスプレイ技術として期待されていますが、現段階では製造コストの高さが難点です。
ミニLEDは、現在の液晶ディスプレイよりも高精細でコントラストの高い表示が可能で、マイクロLEDよりも製造コストが低く、近い将来の中心的技術になると見られています。
次期MacBook ProやiPad ProにはミニLEDを搭載か
Apple関連の精度の高い予測で知られるアナリストのミンチー・クオ氏は、14インチと16インチのMacBook Pro、iPad Proなど、ミニLEDディスプレイ搭載製品が2021年末までに少なくとも6つ、発売されると予測しています。
Appleは向こう5年間はミニLEDディスプレイに注力する計画で、今後も多くの搭載製品が発売されるだろう、と同氏は述べています。
Source:経済日報 via MacRumors
Photo:Apple
(hato)
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