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atama plusと駿台予備校が新導入の「大学入学共通テスト」向けオンライン模試を初回無料で開催

atama plusは、駿台予備校などの大学受験対策予備校を運営する駿河台学園と共同で、高校3年生と浪人生向けにオンライン模試「駿台atama+共通テスト模試」を開催することを明らかにした。従来の「大学入試センター試験」に代わって2021年度から新しく導入される「大学入学共通テスト」対策のオンライン模試で、7月27日〜8月9日に実施を予定で期間中であればいつでも受験できる。今回は無料提供となる。

新型コロナウイルスの影響を受け、駿台予備校では7月中旬ごろまで校舎での対面授業を全面中止し、全生徒にatama+ mのウェブ版を利用したオンライン授業を提供している。この流れを受けて駿台atama+共通テスト模試も実施され、高校3年生と浪人生が3密を避けつつ新方式の大学入学共通テストに慣れてもらうこと第1の目的としている。なお、模試の内容は駿台予備校の講師陣が作問している。

駿台atama+共通テスト模試では、受験直後にオンラインで正誤結果を受け取れるの特徴。各問題のミスの傾向をもとに今後学習するべき単元を把握することで、学習の振り返りや今後の学習に生かせるシステムも利用可能になる予定だ。atama plusのAI学習システム「atama+」を利用している場合は、この模試の結果を基に弱点単元を目標に設定すると、該当単元を重点的に習得できるよう自動的に適した設問がatama+から提示される。

なお今回の取り組みは一過性のものではなく、今後駿台予備校は「駿台共通テスト模試」のすべてを、既存の会場実施方式・高等学校実施方式に加えて、オンライン版公開模試である駿台atama+共通テスト模試を併用する方式に切り替える予定だ。

「駿台atama+共通テスト模試」の実施概要は以下のとおり。

atama plusが開発したAI学習システムであるatama+は、AIが生徒の得意・苦手・目標・過去の学習内容などに応じて、生徒それぞれに最適な学習教材を自動作成するサービス。数学の正弦定理が苦手な生徒の場合、正弦定理の問題を片っ端から問いて力ずくで覚えるのではなく、平方根や三角形の内角などの基礎的な要素を理解させることに重点を置くのが特徴だ。

生徒の苦手分野を特定するためにさまざまな角度からatama+が出題し、その生徒が何を理解していないのかを把握する。そして、その苦手分野を補う5分程度の短い動画教材や例題などを組み合わせたカリキュラムを自動で生成する。現在、駿台予備校のほか城南予備校、Z会(栄光の個別ビザビ)、ティエラコム(能力開発センター)などにも導入されている。現在提供している科目は、数学、英文法・語法、物理、化学の4科目。数学は中学、高校生向け、数学以外の科目は高校生向けとなっている。

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