カナダのコーヒー&ドーナツチェーンのTim Hortons(ティム・ホートンズ)は、中国進出をさらに進めるための有力なパートナーを確保した。同社は米国時間5月12日の火曜日にWeiboの同社公式アカウントで、中国のソーシャルネットワーキングとゲーム業界の巨人であるTencent(テンセント)から資金を調達したと発表した。ただし、その規模は明らかにしていない。
TechCrunchはTim Hortonsにコメントを求めたが、回答は得られなかった。またテンセントの広報担当者も、この投資についてコメントを避けた。
55年の歴史を持つカナダのコーヒーチェーン店であるTim Hortonsは、2019年2月に中国に進出している。Alibaba(アリババ)はすでにスターバックスと提携しており、同社の最大のライバルであるテンセントはTim Hortonsと組むことになった。同社によると、今回調達した資金はWeChatベースのミニアプリなどのデジタルインフラストラクチャの構築や、店舗の拡大に充てられるという。現在、Tim Hortonsは中国では約50店舗を展開し、そのほとんどが上海に存在しており、またスケジュールは明かされていないが1500店舗の展開を目指している。
投資家や企業は近年、オンラインとオフラインの小売を融合させることで、お茶を好む中国の人々をコーヒー消費者に変えようと躍起になっている。スターバックスはアリババとの一連の「新しい小売」の取り組みとして、メンバーシップの特典の共有やアリババのEle.meによるデリバリー、音声注文、オムニチャネル・スーパーマーケットことHemaとの流通パートナーシップといった提携を発表している。一方、最近は会計スキャンダルに巻き込まれている中国のコーヒー新興企業のLuckinは、アプリからの注文と30分以内の配達というデジタル化に力を入れている。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)