スマホのデザインが、みんな同じようなものになってしまったと文句を言っていたのは、つい昨日のことのようだ。そんな中、ここ2、3年の間に、いくつかのスマホメーカーが、デュアルスクリーンのデバイスを提示してきた。折りたたみ式や、その他の実験的な形状のものなど、いろいろある。それでも、市場を牽引してきたと言えるようなものはほとんどない。
今のところWingというコード名で呼ばれるLGのデバイスは、画面の面積を増やす方法として、ちょっと奇妙なカタチを提案している。Korean HeraldやET Newsの記事によると、そのコンセプトモデルは、6.8インチ(約17cm)のメイン画面が水平に回転して、4インチ(約10cm)四方の正方形のサブ画面を露出させるという。
これはまだ、コンセプト段階のものがリークされただけだが、LG製品としては前例がないわけではない。10年以上前、まだ電話機にボタンが付いていた時代に、同社は画面が回転する端末を何種類か製造していた。
サブ画面は、キーボードとして機能するようになっているが、何しろディスプレイなので、用途はそれに限ったものではない。たとえば、編集機能を実現したり、補助的な内容を表示することもできるだろう。また上の記事によれば、このデバイスは、Snapdragon 7ファミリのプロセッサーを搭載し、カメラはトリプル構成だという。
確かに、LGが何か新しいことを試す可能性はない、などということはあり得ない。同社は過去にも、いろいろ実験的なものを出している。とはいえ、実際にアプリのデベロッパーに、こうした新方式に対応してもらうのは、まったくの別問題だ。
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(翻訳:Fumihiko Shibata)