Google Pixel(グーグル・ピクセル)開発チームで、主任エンジニア(Distinguished Engineer)のMarc Levoy(マーク・レヴォイ)氏とPixelジェネラル・マネージャーのMario Queiroz(マリオ・ケーロス)氏がグーグルを退社していたことが明らかになった。両氏のそれぞれのウェブページで事実を確認できる。The Informationが最初に報じた。
2人は今年初めにグーグルを離れるまで同社のスマートフォンのハードウェア開発の主要メンバーだった。 レヴォイ氏はデジタルカメラのエキスパートであり、Pixelの写真撮影能力をスマートフォンのトップに押し上げた中心人物だった。ケーロス氏もPixelチームのナンバー2だった。
ライバルがひしめくスマートフォン分野で苦闘している最中に、グーグルからこの2人が離職したわけだ。Pixel 4は、バッテリーのもちが悪いことを別にすれば概して高い評価を受けているものの、AndroidスマートフォンとしてはSamsung(サムスン)やHuawei(ファーウェイ)などからシェアを大きく奪うことには成功していない。
The Informationによれば、Pixelのトップメンバーの間では争いがあったらしい。記事はハードウェア部門の責任者であるRick Osterloh(リック・オスターロー)氏が昨年末の全員会議で2人に手厳しい批判を浴びせたと伝えている。グーグルがスマートフォン開発分野である程度の刷新が必要だと考えた可能性は確かにある。なお、TechCrunchではグーグルにコメントを求めたが断られた。
スマートフォン市場への参入は、グーグルにとってかなり前から厄介な問題だった。同社は、2012〜2014年と短命に終わったMotorola Mobility(モトローラ・モビリティ)の買収とともに、他社と組んでNexus(ネクサス)シリーズを開発し、この市場で模索してきた。Pixelはおそらくこれらのプロジェクトの中で最も成功しているが、残念ながらスマートフォン市場の規模が頭打ちとなった時期だった。
同社は昨年にリリースした低価格機のPixel 3aである程度の成功を収めた。後継機のPixel 4aは5月下旬発売という情報が流れていたが、もう少し遅れるようだ。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook)