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みんなでオンラインイベントを一緒に楽しめるHousepartyはビデオチャットを超える

新型コロナ禍による自宅待機期間中に人気が急上昇しているビデオチャットアプリのHouseparty(ハウスパーティー)は、新しい方向にサービスを拡張しようと準備を進めている。友人とライブイベントを一緒に見るという機能が加わるのだ。同社は米国時間5月15日に「In the House」(イン・ザ・ハウス)という試験イベントシリーズをスタートさせる。このイベントには40人以上のセレブが登場し、3日間にわたってダンス、トーク、料理、歌、運動などさまざまな番組が楽しめる予定だ。

具体的には、シンガーソングライターのAlicia Keys(アリシア・キーズ)やラッパーのDaBaby(ダベイビー)と一緒に歌ったり、歌手のBad Bunny(バッド・バニー)、シェフのJosé Andrés(ホセ・アンドレス)とChristina Tosi(クリスティーナ・トシ)たちと料理をしたり、フットボール選手のCameron Newton(キャメロン・ニュートン)や俳優のTerry Crews(テリー・クルーズ)と運動したり、俳優のDerek Hough(デレク・ハフ)やインフルエンサーのAddison Rae(アディスン・レイ)と踊ったりできる。

5月17日午後のイベントに最近になって参加が確認された人物には、歌手のKaty Perry(ケイティー・ペリー)とJohn Legend(ジョン・レジェンド)、マジシャンのDavid Blaine(デイビッド・ブレイン)、モデルのLindsey Harrod(リンゼイ・ハロッド)、チアリーダーのGabi Butler(ガビ・バトラー)、俳優のSnoop Dogg(スヌープ・ドッグ)、グラスゴー出身のエレクトロポップ・バンドのCHVRCHES(チャーチズ)、歌手のDua Lipa(デュア・リパ)がいる。

In the Houseのウェブサイトの番組表に載っている主な参加者は以下のとおり。

イベントは、米国時間の5月15日から5月17日までHousepartyのアプリの中で開催される。イベント中にアプリを開けば参加可能で、アプリを開くとライブ配信中の番組一覧が表示される。この番組表は、番組開始の30分前からチェックできるので、視聴予約しておくと番組が始まるときに通知が受け取れる。

参加者がグループチャットに文字を打ち込んだり「いいね」を送れるだけの一般的なライブストリーミング配信とは異なり、通常どおりHousepartyのグループビデオチャットで友人と集合してから、ライブ配信中のイベントにつなげて一緒に見るという形式だ。「新しいストリーミング配信があるときは、画面にTV型のアイコンが現れる」とHousepartyは説明する。

一緒にライブ配信を見るという体験は、Housepartyが先日発表した新しい動画再生アプリによって実現したものだ。このアプリは、友だちの顔を隠さないように画面に表示するため、番組を見ながら同時にチャットできる。なお終了した番組は、その開始時間からきっかり12時間後に一度だけ再配信され、あとはもう見られなくなる。

Housepartyは先週、DJのD-Nice(Dナイス)が出演する仮想卒業パーティーの開催に合わせて、この新サービスを限定的に開始した。今回の大規模かつ長期のライブイベントを後に控えた単なる試運転の予定だった、想定以上の反響があった。

Houeparty

@djdniceの#HousepartyProm continuesが始まります!画面上部のTVアイコンをタップしてwatchボタンをタップすると@housepartyのみなさんのルームで彼のDJ setが見られます。夜通し踊りまくろう!

Housepartyは、今週末の仮想セレブパーティーを今回限りのものとは考えていない。今後開催が予定される数々の一緒に見るライブ体験の第1弾ということだ。

「この前代未聞の危機的状況の中で多くのエンターテイナーがオンライン出演に同意してくれたわけですが、これはこの数カ月の間に開かれたいかなるイベントとも違います。ただの仮想音楽フェスではありません。今週末のラインアップは、料理のデモ、お笑いショー、フィットネスの秘訣、ダンスパーティー、一緒に歌おうといった数多くの厳選された共有体験の大集合なのです」とHousepartyの広報担当者Kimberly Baumgarten(キンバリー・バウムガーテン)氏はTechCrunchに話してくれた。

「このライブプレイヤーを手にしたことで、将来的にユーザーたちが共に楽しめる、よりインタラクティブな体験を創造できるようになりました。このコンテンツは、Housepartyユーザーのビデオチャット体験を強化するものです」とバウムガーテン氏は話していた。

Netflix Partyの拡張機能Twitchの「Watch Parties」などを使って友人とNetflixで盛り上がるといった一緒に動画を見る習慣が、この自宅待機要請期間にブームになっている。仮想コンサートInstagram LiveのDJ setのような共有体験も人気だ。Google(グーグル)は、YouTubeの同時視聴用実験アプリ「Uptime」を中止しなければよかったとつくづく思う。

グループビデオチャットの中でイベントを一緒に見るということに焦点を絞れば、フィードの写真や動画を一緒に視聴できるサービスを3月に開始したInstagramと接戦を繰り広げる関係にある。しかしHouseplayの場合、あらかじめ決められたスケジュールに従って番組を提供するため、仲間がアプリに集合しやすい。たまたまみんなが集まる偶然に依存しない点で異なる。

外出禁止令によって、動画を一緒に見るための技術開発と展開がかなり早まった感があるが、我々の高速接続の次なるステップは、ただ見るためだけに「ライブに行く」のではなく、出演者も視聴者も区別なく、みんなで一緒にライブできる世界を創造することになるだろう。

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(翻訳:金井哲夫)

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