ソニーは5月14日、世界初のイメージセンサーに人工知能(AI)処理機能を搭載した「インテリジェントビジョンセンサー」を発表しました。将来のiPhoneに採用される可能性もあります。
イメージセンサー単体でAI処理が可能
ソニーが「インテリジェントビジョンセンサー」として発表した「IMX500」「IMX501」は、外部メモリやプロセッサ不要で、単体でAIによる画像解析が可能な世界初のイメージセンサーです。
「インテリジェントビジョンセンサー」は、画素チップとロジックチップを重ねた積層構造を採用し、ロジックチップにAI機能を搭載することで、イメージセンサー単体でのAI処理を実現しています。
イメージセンサーからの画像出力が不要となるため、処理の高速化、セキュリティ性能の向上、低消費電力と低コストでの運用が可能になります。
ソニーは同製品の用途として、店舗でレジ、入店者カウント、消費者行動分析、混雑状況分析などのほか、スマートスピーカーのユーザー識別、自動車がドライバーを認識したシートなどの設定や居眠り警告などを挙げています。
ソニーはiPhone用カメラの主要サプライヤー
ソニーは、スマートフォン用のイメージセンサーで約半数のシェアを誇り、iPhoneに搭載されているカメラ用のイメージセンサーを供給する主要サプライヤーでもあります。そのため、「インテリジェントビジョンセンサー」が将来のiPhoneに採用される可能性もあります。
iPhone11やiPhone11 Proでは、A13 Bionicプロセッサを活用することで、暗い場所でもきれいに撮れるナイトモードや、細部をきめ細かく描写できるDeep Fusionが利用可能です。
もし、iPhoneのイメージセンサーに「インテリジェントビジョンセンサー」が採用されれば、カメラの処理速度向上や、省電力化などのメリットが期待できそうです。
ソニーが公開した、「インテリジェントビジョンセンサー」の紹介動画はこちらでご覧ください。
Source:ソニー
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-288904/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania