新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックで出されていた外出禁止令を多くの州や町が解除しているのを受け、Uberは5月18日から配車サービスとオンデマンドフードデリバリーのアプリに一連の変更を加える。
変更は新型コロナ感染拡大を阻止するためのもので、全ユーザー向けのオンライン・チェックリスト、乗客数の制限、ドライバー用のフェイスマスク着用証明機能などがある、とUberは13日に説明した。
ユーザーの監視がこれらの新ポリシーの中心にある。乗客やドライバー、そしてデリバリースタッフ、そしてUber Eatsを使っているレストランすらも、COVID-19のリスクを伴うような行動を報告したり、低い評価をつけたりすることができる。たとえばデリバリースタッフは、レストランがソーシャル・ディスタンシング(物理的距離の確保)など適切なプロトコルを実施していない、とフィードバックすることができる。一方、レストランは、デリバリースタッフがマスクを着用していなければフィードバックできる。
「全ての関係者の間でのフィードバックの輪は安全を維持する上で重要なものだ」とUberの安全責任者Sachin Kansal(サチン・カンサル)氏は述べた。同氏は、新ポリシーは今後数カ月間適用され「状況の変化に応じてポリシーを変更する」とも説明。
すべてのUberアプリユーザーは客を乗せたり、配車を依頼したりする前にオンライン・チェックリストを読んで同意しなければならない。オンライン・チェックリストでは、乗客とドライバーに新型コロナウイルス拡大を抑止するためのフェイスマスク着用や手指洗浄といった取り組みの確認を求めている。
Uberはドライバーと乗客に、もし安全でないと感じる場合や、フェイスマスクを着用していなかったり顔を覆っていなかった場合に乗車をキャンセルことを推奨する。乗車キャンセルは過去においては低い評価につながることもあった。ドライバーや乗客が低いレートを付けるとき、これまであった「遅いピックアップ」「無礼」「清潔度」といった選択肢に加えて「フェイスカバー・マスクなし」も選べるようになる。もしユーザーがレビューの中で「フェイスカバーなし」を選べば、乗客またはドライバーにはUberプラットフォームを使用するための条件を知らせるメッセージが送られる。
もしこうした条件を繰り返し満たさないようであれば、乗客またはドライバーのプラットフォーム使用を不可とする、とカンサル氏は述べた。
ドライバーは、Uberがすでに導入しているドライバーセルフィー技術を使って、乗車リクエストを受ける前にマスクを着用していることを証明しなければならない。アプリには、マスクの着用方法についてのビデオ指導もある。
2016年から使用されているセルフィー技術は乗客のアプリでは使用できない。その代わり、乗客はドライバーによってチェックされる。また可能な場合、乗客は窓を開けるよう求められる。
目下、Uberは相乗りのUber Poolを提供していない。また、UberXとUberXLの乗客にも新たな規制を加えており、乗客は助手席に座ることはできない。UberXでは乗客は最大3人となる。これにより車内でより互いの距離を保つことができると同社は説明する。
画像クレジット: Uber
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(翻訳:Mizoguchi)