市街地でも住宅街でも、交通や人の往来がぐっと減り、騒音が少なくなってみると、これまで気がつかなかった野鳥の鳴き声が急に耳に入ってくることがあります。街中でも鳥の声は意外なほど身近に聞こえてくるもので、慣れてくると「あれ、なんていう鳥かな」「どんな姿をしているのだろう」と興味が湧いてきます。
でも肝心の声の主はなかなか見つからないし、発見できたとしても特徴が捉えきれなくて、野鳥図鑑を開いてもなかなか名前までは調べられない…。そんな人に、とっておきの秘密兵器をご紹介。オーストリアの名門双眼鏡ブランド、スワロフスキーオプティックが手掛ける撮影機能の付いた単眼鏡「dG8×25」(29万7000円)です。見る、撮る、調べる、さらに共有までできる最強の野鳥観察ツールなんです。
「dG8×25」は、倍率8倍、対物レンズ径25mmを搭載したバードウォッチング用単眼鏡です。注目すべきは本体に撮影用カメラを搭載、Wi-Fi接続でスマホと連動させられること。静止画や動画の撮影ができるようになっているんです。
カメラ解像度は13MP(4192×3104)、ビデオ解像度はHD(1280×720)およびVGA(640×480)に対応しており、鮮明な記録が可能。さらに米・コーネル大学が提供する無料の野鳥識別アプリ「Merlin Bird ID」と連動させれば、映像でとらえた姿に基づいて、鳥の種類を即座に識別。図鑑を開いて調べることなく、鳥の名前や生態をその場で確認できます。
加えて、無料で提供される「dGアプリ」を使えば、撮影した映像を最大5人まで共有することも可能。家族や友達と情報をシェアするのもいいし、SNSなどに手軽にアップロードだってできます。
本体サイズは幅112×長さ146×高さ60mmで、重量は550g。本体には2600mAhのバッテリーを内蔵し、最大6時間連続動作。専用フィールドバッグとストラップ、充電用のUSB-C 2.0充電ケーブルなどが付属しています。
ただ、あいにく「Merlin Bird ID」「dGアプリ」とも日本語には非対応。ある程度使いこなすにはそれなりの英語力が必要になりますが、それでも観察しながらその場で即座に鳥の種類が判明するのは、バードウォッチング入門者にとっては相当に便利。思いがけない自然との出会いを導いてくれる1台になるかもしれません。
文/&GP
- Original:https://www.goodspress.jp/news/296551/
- Source:&GP
- Author:&GP