中国本土で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延が落ち着いたことを受け、iPhoneの組み立てを請け負うFoxconnの工場が大規模な人員募集を計画していることが分かりました。
新型コロナ一段落で需要回復へ
中国河南省の鄭州に位置するFoxconnの工場は、同社が世界中に有する工場の中でも最大規模の施設と従業員を有しています。新型コロナウイルスの影響で、鄭州工場は稼働停止を一時的に余儀なくされたものの、現在は再開しており、生産ペースもほぼ回復しているそうです。
また中国国内だけではなく、世界各地でも新型コロナウイルス問題が落ち着くと予測したFoxconnは、人員募集サイトに「国際的な疫病(新型コロナウイルス)の好転に伴って、海外の受注も着実に回復しているのを受け、Foxconn鄭州は大規模な人員募集計画を準備している」と掲載、iPhoneを始めとした各種製品の需要増に備え、従業員を大量確保するつもりであることを明らかにしました。
iPhone需要減で無給休暇を与えていた?
計画段階にもかかわらず、このようなメッセージを発したのには理由がありそうです。
台湾メディアApple Dailyによると、世界的な新型コロナウイルスの蔓延でiPhoneの需要が大幅減となった4月末、Foxconnは工場従業員に対し、4カ月の無給休暇を取って9月になったら戻ってくるよう推奨したと言われているそうです。真偽のほどは定かではありませんが、あえて大規模な人員募集計画を告知した背景には、こうした閑散期の悪いイメージを払拭したい思いがあるのでしょう。
ちなみに、Foxconnの2020年第1四半期(1月〜3月)の利益は、前年同期比で90%減少しています。5月〜6月についてはともかく、4月のiPhone売上は前年比で77%減少したとされているだけに、売上の多くをAppleに頼るFoxconnにとっては、第2四半期(4月〜6月)の決算も楽観視できないでしょう。
Source:Apple Daily
Photo:Flickr-iphonedigital
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-289547/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania