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HTCもAirPodsに似たイヤホン開発〜“一強”Appleの勢いにあやかる戦略か

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台湾ベンダーHTCが開発中と噂の完全ワイヤレス(TWS:True Wireless Stereo)型ワイヤレスイヤホン「U Ear」が、AppleのAirPodsに似ていると話題になっています。

模倣せざるを得ないレベルの“一人勝ち”

拡大を続けるワイヤレスイヤホン市場の中でも、圧倒的なシェアを有するのがAppleです。TWS型に限れば、AirPodsのシェアは台数ベースで50%、売上総額ベースで71%にも上ります。仮にAirPodsを製造販売する会社が独立した企業であったなら、全米32位の大規模に匹敵する規模(2019年11月時点)との試算もあるほどです。
 
ワイヤレスイヤホン市場で独走する勝ち馬の勢いに少しでもあやかろうと、OnePlusやPoco(Xiaomiのサブブランド)、Realme(Oppoのサブブランド)などに続き、HTCもAirPodsのデザインを模倣する道を選択したようです。
 
HTCはU Earを正式発表していませんが、ニュースサイトFone Arenaによると、一連の画像は台湾の認証機関(NCC)がWebサイト上で公開しているそうなので、この形状で販売される可能性は高いでしょう。ニュースサイトXDA Developersは数週間以内の発表を予測しています。

すべてが同じではない

もちろん、AirPodsとU Earにはいくつか違いがあります。
 


 
まず、AirPodsにブラックは存在しません。AirPods Proで登場するとの予測も発表前にはありましたが、少なくも現時点ではホワイトのみです。次に、U Earは充電ピンがイヤホンの“枝”の横ですが、AirPodsは底面です。また充電ピンの場所に応じて、U Earはケースの収納も横向きです。

復活の糸口を掴めるか

HTCのスマートフォンシェアは現在、1%を大きく割っています。2011年には世界で9%のスマートフォンシェアを占め、シェアランキングで上位5社(Apple、Samsung、Nokia、RIM=BlackBerry、HTC)に入っていたことを思えば、いかにスマートフォン市場の競争が激しいかが分かるというものでしょう。
 
とはいえ、売れ筋のAiPodsを堂々と模倣する積極的な戦略もそうですが、スマートフォン事業から撤退するのではないかとの観測が浮上した直後に、イヴ・メートル最高経営責任者(CEO)が5Gスマートフォンの年内リリースを明言するなど、HTCは決して再起を諦めてはいません。
 
 
Source:XDA Developers via Fone Arena,総務省
(kihachi)

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