セキュリティ事業を展開し4,000社以上の導入実績を誇る株式会社セキュアと、Deep Learningを用いた画像認識技術の研究・開発に取り組む株式会社モルフォは、防犯カメラ映像からイベント会場における来場者数と密度情報を判定する映像解析ソフトウェア「Crowd Counting(仮称)」を共同開発。
近日リニューアルオープンする予定の新宿住友ビルへ導入予定だという。
大規模イベント会場への導入
防犯カメラと聞くとその名の通り「防犯」に役立つイメージだろう。実際に、治安悪化に悩んでいた愛知県刈谷市の刑法犯認知件数は防犯カメラの設置から6年で半減したとの報告がある。
しかし、防犯カメラの役目は「防犯」だけではないようだ。このたびセキュアとモルフォが共同開発した映像解析ソフトウェア「Crowd Counting(仮称)」は、イベント会場の来場者数を自動でカウントし混雑状況を可視化することで、入場規制などのオペレーションにも役立つという。
同システムは、近日リニューアルオープン予定の新宿住友ビル1階 全天候アトリウム内三角広場に導入予定だ。同広場は、昼夜問わず空調・照明のある開放空間で、コンクールやアトラクション、パブリックビューイングや観光誘致イベントなど1000人~2000人規模の大規模イベントにも対応できる仕様とのこと。
同システムに期待できることとは?
また、昨今の新型コロナウイルス感染拡大をうけ、人の密集情報を視覚的に表現する機能を追加開発。これにより、過度な密集エリアをひと目で確認することができ、感染拡大の防止はもとより密集が引き起こす人的被害の抑制などへの効果が期待できるという。
両者は今後もフィードバックをもとに同システムの機能改善に努めていくとのことだ。
- Original:https://techable.jp/archives/124965
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口