Apple TV+は現在、Apple独自のコンテンツのみを見放題で配信していますが、将来的には他の動画サブスクリプションサービスと同じく、往年の映画やドラマも見放題の対象となる可能性があります。
複数のハリウッドスタジオと契約へ
匿名を条件に事情通がBloombergに語ったところによると、AppleはApple TV+で配信するために複数のハリウッドスタジオと契約し、一般公開された映画やドラマの権利獲得に動いているようです。
現時点では月額600円でApple TV+に加入していても、見放題となるのは「ザ・モーニングショー」などを始めとした独自コンテンツのみで、通常の映画は購入かレンタルする必要があります。もしBloombergの報道が事実ならば、今後どこかのタイミングで、見放題の対象となる映画やドラマが大きく増えることになります。
ただし事情通によると、大掛かりなフランチャイズ契約やブロックバスター(人気の大作映画)の権利取得は行っておらず、最新の映画が矢継ぎ早に配信されるわけではないようです。
ユーザーにもっと積極利用して欲しい?
Bloombergは、Appleが戦略を変更した理由を幾つか挙げています。
まずは、NetflixやHulu、Disney+、Amazon Prime Videoといった強力なライバルに対抗するためです。Netflixでは見放題対象の映画がApple TV+では追加購入しなければならないとあっては、いかに独自コンテンツが魅力的でも、ユーザーはNetflixを選択しがちになるでしょう。また独自コンテンツの数は、現時点(20年5月)で30番組ほどしかありません。
アクティブユーザー数の増加も狙いだと考えられます。Apple製品を新規購入すると1年無料でApple TV+を利用できるため、ユーザー数は2月時点でおよそ1,000万人いると言われています。しかし、実際にサービスを利用しているアクティブユーザーは半数ほどだそうです。50%と考えれば決して低くない数字ですが、Appleとしては母数に物足りなさを感じているのかも知れません。なお、Netflixの会員は4月時点で1億8,300万人いることが明らかになっています。
Source:Bloomberg
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-289776/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania