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マニアのサブ機だけじゃもったいない!ag「TWS04K」は高音質で高コスパ!【イヤホンレビュー】

有線イヤホンでは“final”ブランドで知られるS'NEXT(エスネクスト)社が手掛けるagから、第2世代モデル「TWS04K」が5月1日に発売さました。agブランドの型番には日本の古語の意味が込められていて、型番のKは“かしこし=優れた”という意味。「TWS04K」はfinal監修の高音質仕様で、イヤホンマニアのサブ機という、面白いターゲット設定をしているモデルになります。

昨年、agの完全ワイヤレスイヤホン第1世代の「TWS02R」をレビューしましたが、第2世代としてブランドのトップエンドを置き換える「TWS04K」。気になる音質をレビューしていきます。

 

■マニアのサブ機らしい巧みな高音質

外見は旧世代のモデルと変わらず、精悍なブラックの小型デザイン。BluetoothのSoC(システムオンチップ)はクアルコム社のQCC3020という定番チップを採用し、音響特性を徹底的に追い込む高音質設計になっています。

装着してみると、耳の外に出る部分も大きくなく、収まりの良いデザイン。また耳穴に触れるイヤーピースが、密閉感があり過ぎず、キツ過ぎないフィット感で、とても付け心地が良い。

実はこのイヤーピース、イヤホンマニアの定番でもあるfinalのイヤーピースをもとに作られた“TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様”。完全ワイヤレス用に短いだけでなく素材も変えている本当の新規設計で、マニアもビックリな丁寧な作り込みがされています。

新開発の機構でIPX7の防水性能を確保しているところもポイント。フィット感もいいので水濡れくらいへっちゃらです。本体操作はイヤホン左右が物理ボタンになっていて、音量含めてひと通りの操作が可能です。

さらに、イヤホン単体で9時間再生と再生時間も十分。充電ケースもレザー調と凝ったつくりで、充電ケース併用で最大180時間の超ロングバッテリー仕様。充電ケースについているUSB type-C端子は給電も可能なので、Androidスマホなどの充電にも使えます。

仕事用のWindows 10のPCとペアリングして通話マイクをテスト。Zoomを使ったビデオ会議で使ってみたのですが、マイク音声も通話に支障のない普通程度の音質。離れた位置のテレビの音も拾うくらいです。

 

「TWS04K」の音質もチェックしてみます。

iPhoneとペアリングして宇多田ヒカルの『あなた』を聴くと、ソリッドな歌声。情報量で勝負できる高解像サウンドです。それだけでなく、楽器の音は美しい響きと共に広い音空間を作り出すし、音圧強めに刻む低音のリズムも絶妙。BrunoMarsの『24K Magic』では、立体的な音空間のなかで、男性ボーカルは立たせずに聴かると共に、押し出しの強い低音も強烈。高音質でバランスが良いだけでなく、多方面の音楽を聴く面白さにあふれた絶妙なサウンドなんですよね。スマホをGALAXYに変えて試したaptX接続では、情報量が増し若干低音が強くなりますが、相変わらずいい音です。

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S'NEXT社のagブランド第2世代として登場した「TWS04K」、同社finalブランドで蓄積された技術を投入し、高音質を巧みに作り上げたモデルでした。高級イヤホンを所有するマニアでも実際に聴いてみると“これ、いいじゃん”と認めたくなるセンスある音なんですよね。実勢価格1万5800円となると完全ワイヤレスイヤホンとしては中価格帯になりますが、マニアから見るとこの値段はコスパ良しと思えるほど。マニアでなくてもサウンド全振りのイヤホンを探しているなら、買って間違いナシのモデルです。

>> ag「TWS04K」

 

>> [連載]イヤホンレビュー

取材・文/折原一也

折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長

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