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今あるテレビに「サウンドバー」をプラスして贅沢な音を得よう【趣味時間 最新モノ案内】

【趣味時間 最新モノ案内】

「良い音環境でネット配信やDVD、ブルーレイを観たい。でも、テレビを買い換えるほどお金をかけられない…」。そんな人は、手持ちのテレビに外部スピーカーをプラスしてみよう。と言っても、複雑なシステムは必要ない。今は “サウンドバー” 1本で、テレビの音響を良いものに変えられるようになっている。

■今あるテレビの音響環境を、俄然良くしてくれる

今使っているテレビはまだ新しいけど、音質がいまひとつ満足できない…。そんな人は、サウンドバーで音響環境のアップグレードをしてみよう。

「90年代はホームシアターという考え方で、映画館の音響を5.1chで再現するというのが主流でした。しかしきっちりとセッティングしようとすると、後ろにもスピーカーをセットしたり、ケーブルが邪魔になったりで、結構面倒でした」とAVライターの折原一也さん。

確かにシステムを構築するには手間も、スペースも大変だった。それに本当の効果を得ようとすると、視聴する位置も限られてきたりと、日本の住宅環境では現実的でないことも多々あったのも事実だ。

「そこで発展してきたのが、前方スピーカーだけでサラウンドが実現できるバーチャル・サラウンド技術です。現在はサウンドバー1本で、ドルビーアトモスのような最新の映画館の音響システムを再現できるようになり、値段もこなれてきたので、“もう少しだけ良い音で視聴したいな” という人がサウンドバーに流れているんです」

安いものでは2〜3万円代から販売されている。しかも、設置も簡単で、かなりの高音質でコンテンツを視聴できる。こちらもまた、テレビサイズに合わせて選んでいくといい。

 

AVライター折原一也さん
PC系出版社の編集者を経て独立。オーディオ・ビジュアル専門誌やモノ雑誌、Web媒体などで製品のレビューをはじめ、様々な記事を執筆。ハイスペック製品だけでなく、コスパの良い商品セレクションなどもカバー。 2009年からオーディオビジュアルアワード「VGP」の審査員も務める

 

■テレビの音とシアターシステムの違いって何?

テレビは基本的に本体のふたつのスピーカーから出ている前方からだけの音を聞いている。しかしサラウンドは、現実に聞いているのと同じように、左右前後、そして上からも音が聞こえているようにする技術。それを1本、場合によってはウーハーも使って実現するのがサウンドバーだ。

 

■音響環境をパワーアップするサウンドバー6選

▼6畳向きサイズ

1. 低価格で最良音の定番

YAMAHA
「サウンドバー YAS-109」(実勢価格:2万2000円前後)

映画向けの “DTS Virtual:X” というバーチャル3Dサラウンド技術が入っていて、前方、左右、後方に加えて高さ方向の音場も再現するので、映像や音楽の世界に没入できます(折原さん)

音声アシスタント “Alexa”に対応、話かけるだけで操作が可能。また、“ミュージック・エンハンサー”で、スマホなどの音源を高音質で再現できる。

 

2. 小さくてワンボディで完結

Panasonic
「シアターバー SC-HTB200-K」(実勢価格:1万9000円前後)

内蔵スピーカーの音をもう少し厚みのあるものにしたい、6畳程度の部屋で広がりを感じたいという人にぴったりです(折原さん)

幅45cm、高さ5.1cmと小型だが、実用音声出力80W。Bluetoothにも対応しているので、スマートフォンやタブレットの音源なども再生可能。

 

▼8畳向きサイズ

3. サブウーハーの重低音でバーチャル3Dサラウンド

YAMAHA
「サウンドバー YAS-209」(実勢価格:4万円前後)

「YAS-109」にワイヤレスサブウ ーハーをプラスしたモデルです。サラウンドに加えて、重低音も良く再現してくれるので、いっそう映画向きの機種と言っていいでしょう(折原さん)

「YAS-109」同様に“Alexa”で音声操作が可能になっている。サブウーハーが追加されることで、さらに音の広がりを感じることができる。

 

4. 立体音響に対応したベストコスパ機種

Sony
「サウンドバー HT-X8500」(実勢価格:4万円前後)

最新の音響技術、ドルビーアトモスと “DTS:X” 対応で、本格的に立体音響を再現してくれます。サブウーハー内蔵なので、スペースも取らず日本の住宅環境にも合ってます(折原さん)

本体にデュアルサブウーハーを搭載。コンパクトさと迫力の重低音を再現してくれる。また、独自の技術で3次元の立体音響を実現している。

 

▼10〜12畳以上

5. テクニクスチューンの音質に自信あり

Panasonic
「シアターバー SC-HTB900」(実勢価格:9万円前後)

Technicsチームが本気でオーディオ監修した“JENO Engine”を搭載していて、非常にクリアな音響を響かせてくれます。長年ベルリンフィルと協業してきた技術が活かされています(折原さん)

6.5cmスピーカーを各チャンネルに2個、左右にツイーターを搭載。もちろんドルビーアトモスや “DTS:X/Vir tual:X” にも対応。

 

6. 立体音響にも加え、ハイレゾにも対応

Sony
「サウンドバー HT-Z9F」(実勢価格:4万円前後)

2018年発売ですが、ハイレゾ音源に対応していて、ドルビーアトモスとDTS:Xも使えて、音楽から映画まで、幅広く本当に良い音を出してくれるオールインワンのモデルです。Netflix自体が映画のデモに使うくらいの性能なんです(折原さん)

壁の反射を利用しない、独自の “S-Force Pro Surround” と “Vertical Surround Engine” 技術で、臨場感のあるサラウンドを実現。

 

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※2020年5月6日発売「GoodsPress」6.7月合併号掲載記事をもとに構成しています 

取材・文/松尾直俊

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