Appleはリスク分散、また価格交渉を有利に進めるため、同じ部品を複数のサプライヤーに発注する努力を重ねているのは周知の事実です。しかし今年秋発売見込みのiPhone12シリーズ向け有機EL(OLED)パネルの80%近くは、Samsung Display(以下Samsung)が供給することになると、台湾DigiTimesが伝えています。
当初はSamsungがOLEDを独占供給
Appleは2017年発売のiPhone Xで初めてOLEDディスプレイを導入、以降毎年旗艦モデルに採用していますが、当初はSamsungが独占的にOLEDディスプレイを供給していました。
その後LGが第2のサプライヤーとなり、今年は新たに中国BOEもiPhone12シリーズ向けにOLEDを供給すると見られています。
4モデル中3モデルのOLEDをSamsungが供給か
ここで気になるのが各社の供給比率です。ディスプレイ情報に詳しいDSCCはこれまで収集した情報をもとに、4モデルのiPhone(価格の高い順に6.7インチのiPhone12 Max Pro、6.1インチのiPhone12 Pro、6.1インチのiPhone12 Max、5.4インチのiPhone12)のうち、6.1インチのiPhone12 Maxを除く3モデルのOLEDディスプレイはすべて、Samsungが供給すると伝えています。
このDSCCの情報は、今回のDigiTimesによる「SamsungがiPhone12シリーズ向けOLEDの約80%を供給する」との報道とも一致します。
つまりOLEDディスプレイは、今年もSamsungが大多数を供給するという状況に変わりがないということでしょう。
なおDSCCは、6.1インチのiPhone12 Max向けディスプレイについてはLGが主要サプライヤーとなり、BOEの供給量は限られたものになるとも伝えています。
Source:DigiTimes via MacRumors
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-291066/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania