2020年第1四半期(1月〜3月)の中国でのタブレットの出荷台数は、新型コロナウイルスの影響を受け30%減となったことが調査会社IDCの調査で明らかになりました。Appleを含める多くのベンダーが売上を落としましたが、Huaweiのみは例外で、出荷台数を4.3%伸ばしました。
Huaweiは中国タブレット市場のシェア1位に
Huaweiの2020年第1四半期のタブレット端末の出荷台数は、150万台に達し、対前年同期比で4.3%増となり、主要タブレットブランドとしては唯一成長を記録しました。
中国国内のタブレット市場のシェアにおいては、Huaweiは40.2%を占め、Appleの35.1%を上回り、中国ナンバーワンのタブレットブランドとなりました。
一方Appleは、2020年第1四半期のiPadの出荷台数が対前年同期比で42.5%減となり、大きな打撃を受けました。
同時期、Xiaomi、Microsoft、Lenovoも軒並み出荷台数の減少を記録し、それぞれ5.5%減、3.2%減、1.7%減となりました。
Huaweiの躍進はトランプ大統領が原因?
Huaweiが2020年1月〜3月期に出荷台数を伸ばせたのは、デバイス供給を確保し続けることができたからである、とIDCのアナリストは述べています。
春節後の10日間、中国のEコマースサイトJD.comでのタブレットの売上は、オンライン教育とリモートワークの増加によりタブレット需要が高まったため、前年と比べて77%増となりましたが、Huaweiのみが在庫を維持することができたと伝えられています。他のブランドは工場での生産能力が足りずに機会を逃したとされています。
加えて、トランプ米大統領が米企業の技術のHuaweiへの提供制限を厳格化したことが、逆に中国国内のHuawei支持を煽ってしまう結果となり、出荷台数が伸びたともいわれています。
2020年第1四半期、Huawei傘下のチップ企業HiSiliconが米Qualcommをシェアで上回り、モバイルデバイスのチップサプライヤーとして中国でトップとなったことが、中国の調査会社CINNOの調査で明らかになっています。
Source:South China Morning Post
Photo:Huawei
(lexi)
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- Source:iPhone Mania
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