AppleとGoogleが開発した新型コロナウイルス感染者との接触追跡APIを利用したアプリのテストがスイスで始まりました。このアプリは「SwissCovid」と呼ばれ、テスト結果に問題がなければ議会の承認を経て6月中には一般のユーザーも利用可能になるようです。
公務員、医療関係者でテスト
AppleとGoogleは共同してiPhoneとAndroidスマートフォンに組み込む、新型コロナウイルスの感染者との接触(近くに一定時間いたこと)を追跡できる共通のAPIを開発しました。iPhone向けAPIはiOS13.5に組み込まれており、各国の公的機関がこのAPIを使いアプリ開発を行えば多くのユーザーが共通のシステムで接触追跡機能を使えるようになります。
ただ携帯電話内にユーザーの近くにあった端末の識別記号が保存されることから、国ごとにプライバシー保護に関する審議を経ることになります。スイスの場合も軍関係者、医療関係者、公務員が「SwissCovid」をテスト中ですが、さらに多くのユーザーがインストールできるようになるのは国会の承認後になると伝えられています。
木曜日にはラトビアで同じAPIを使った一般向けの接触追跡アプリがリリースされる予定となっていますが、こちらは議会承認を必要としないため迅速に公開できるようです。なお日本は独自のアプリを開発中と報じられており、こちらも6月にも利用可能になると安倍首相が記者会見で述べています。そのため国内のユーザーがAppleとGoogleの開発したAPIを利用することはできないと考えられます。
Source:AppleInsider
(KAZ)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-291163/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania