今年発売見込みのiPhone12シリーズは4モデル構成で、すべてのモデルが有機EL(OLED)ディスプレイを搭載すると予想されています。供給するのはSamsung Display、LG Display、そして新たに中国BOEが加わる見通しですが、LGのOLED受注枚数が大幅に増え、これまでのSamsung一強体制が終わると、韓国メディアTheElecが報じています。
SamsungのOLED独占供給時代が終了か
iPhone向けOLEDは、これまでSamsungがほぼ独占的に供給してきました。昨年末よりLGもAppleにOLEDの納品を開始しましたが、これらのパネルは昨秋発売されたiPhone11 Pro/Pro Max向けではなく、旧モデル、しかもそのごく一部向けだと伝えられています。
しかしTheElecによると、LGは今年のiPhone12シリーズ向けとして、最大2,000万枚のOLEDパネルを受注、一方のSamsungの受注数は5,500万枚とのことです。この数字が正しいとすれば、Appleが今年発売のiPhone12シリーズの売れ行きについて、どのように見積もっているかが推測できます。
Samsungは3モデルにOLEDを供給
これまでの情報によると、今年発売が見込まれるのは次の4モデルです。
- 5.4インチiPhone12
- 6.1インチiPhone12 Max
- 6.1インチiPhone12 Pro
- 6.7インチiPhone12 Pro Max
4モデルはいずれもOLEDディスプレイを搭載しますが、上位機種となるiPhone12 Pro/Pro Maxは、Samsungが製造するY-OCTA(パネルとタッチセンサーが一体化した次世代OLEDで、タッチセンサーフィルムを別に用意する必要がなく、コスト削減と薄型化を見込める)を採用するといわれています。
またSamsungは、上記2モデルに加え5.4インチiPhone12、つまり4モデル中3モデルにOLEDパネルを供給する見通しです。この情報を最初に伝えたのはDSCCですが、TheElecも同じ見解を示しています。ただし同メディアは、BOEについては触れていません。
iPhone12シリーズの年内出荷台数は7,500万台と予測?
TheElecによれば、今年、iPhone12シリーズ向けに供給されるOLEDの総数は約7,500万枚で、そのうちLGの受注数は最大2,000万枚、Samsungの受注数は約5,500万枚です。つまりAppleはiPhone12シリーズの年内の出荷台数を、少なくとも7,500万台と見込んでいることになります。
調査会社Omdiaによると、2019年通年でのiPhone11シリーズの出荷台数は、iPhone11が3,730万台、iPhone11 Pro Maxが1,760万台、iPhone11 Proが1,550万台で、計7,040万台でした。
Source:TheElec via 9to5Mac
Photo:EverythingApplePro/YouTube
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-291377/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania